また、緊急事態宣言を出すそうだ。大阪も東京も。蔓延防止法で感染の増加を止められなかったからという判断のようだ。
上のグラフは今年初めから今までの死亡者数の推移のグラフである。一枚のグラフにまとまられないので、二枚のグラフで示している。
コロナウイルスで陽性者数というのは、PCR検査をやってコロナウイルスがのどや鼻の中に見つかった人の数である。この数は全く信用が置けない。コロナウイルスがのどや鼻にあったからと言って、それでコロナウイルスに感染しているとは言えない。全く発病していない人を勘定に入れている。
これは花粉症が参考になる。花粉はコロナウイルスと同じように空中に飛び回っているのだが、当然すべての人が花粉を口や鼻から吸い込む。しかし、大半の人は少しむず痒いかなという程度で気にしない。ただ、花粉に過敏な人は鼻をずるずるさせたり、涙が止まらないという花粉症の症状が出てくる。
コロナウイルスも同じで、ウイルスは大半の人が吸い込んでいるのだが、発症する人は全員ではないということだ。
だから、この陽性者数でコロナウイルスの状況を判断するのは良くない。本当に発症している人の数ではないから。
そこで比較的信用のおける死亡者数をいつも比較的信頼できるデータとして取り上げているのだ。ただ、死亡者数も問題があり、癌や肺炎で亡くなっている人でも、その後PCR検査でコロナウイルスが見つかった陽性者は、コロナウイルスで死亡したと勘定する。超過死亡という考え方での勘定の仕方だ。この勘定の仕方は他の病気でも同じ取扱である。しかし、コロナウイルスの場合にはPCR検査といういい加減な検査でコロナウイルスに罹っていると判断している。上にあげたようにコロナウイルスで発症していない場合にも、コロナウイルスで死亡したと判断されているのだ。つまり、余計なものまで数字の中に入っているということである。
この死亡者数のもう一つの問題点は、死亡は実際に感染してから死ぬまでに時間がかかることで、そのため感染が拡大しているかどうかの判断には遅すぎる点だ。この点は改善のしようがない。
まあ、死亡者数以外にコロナウイルスの状況を適格に判断するデータと言えるものがないので、やむを得ない。
改めて、上の二枚のグラフを見てみる。
一つ気づくのは、この正月から死亡者数は徐々に減ってきているということである。緊急事態宣言が出たから、格段に減ったわけではない。緊急事態宣言が効果があるノアかどうかの判断材料になる。
もう一つ気づくのは、最近でもあまり増えていないことである。そして、3月14日から今日までで、いくつかの例外を除いて、死亡者数は一日30名以下なのだ。
死亡者数が30名もいるというのも考え方としてあるが、30名以下しかいないという考え方もある。他の病気が原因で死んだかもしれない人も勘定に入れての数字なので、これはすごく少ない数字と言える。
上のグラフはインフルエンザの場合の超過死亡数のグラフである。
このグラフで見ると、インフルエンザは大都市で冬場に毎月400人から500人の死亡者(超過死亡)を出している。一日の死亡者数にすると、15人くらいである。この数字はPCR検査などを行わないでの数字なので、コロナウイルスの死亡者数と単純には比較できないが、コロナウイルスの場合のほうがPCR検査を行っているので数えすぎている。
インフルエンザはこんな数字だったのに、それほど騒がなかった。それがコロナウイルスでは騒いている。まったくもってわからない。インフルエンザはこんなに死亡者数が多いのに感染症では比較的軽い五類に分類されている。コロナウイルスは恐ろしい感染症のエボラ熱などと同じ二類に未だに設定されている。
早く、コロナウイルスは感染症の二類から五類に変更して、コロナウイルス騒動を納めてもらいたいものだ。
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