2021年7月15日木曜日

ワクチン接種によりコロナウイルス死亡者はどう変化したか(7月14日時点)

 厚労省の「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)」が7月15日に新しく出たので、コロナウイルスの死亡者数の年代別の推移にその新しいデータを追加した。


上の表は、コロナウイルスの死亡者数を6月2日から7月14日までリストアップしたもので、上の表が累積数、下の表が増加数で示したものだ。


この増加数の表をもとに年代別に死亡者数がどのように変化したかを示すグラフにしてみた。以下のようなものである。数字よりもグラフにしたほうが分りやすい。


このグラフを見ると、ワクチンの接種率の高い70年代、80年代以上に関して、死亡者数がはっきり減って来ている。


50年代、60年代などの他の年代に関しても、死亡者数は減ってきている。相変わらず、40年代以下は死亡者はゼロレベルだ。


最近のマスコミの報道では、感染者数(実際は陽性者数)が増えてきているというものが目立つ。そして、その数は爆発的に増えると言う。しかし、増加している年代は若者世代が多く、その世代は死亡者は殆どゼロである。若者にとっては、コロナウイスるは単なる風邪と言える。


こういう場合、若い人でも死亡する人もいるではないかという話がいつでも出る。小池都知事なども、今日のコメントでそういう話をしていた。「今日も若い方がなくなっている」と。ただ、従来から風邪を引いても若い人の中には死亡する人もいるわけで、風邪と変わりはない。むしろ、風邪やインフルエンザの方が若い人の死亡者数はコロナウイルスよりも多い。その差がはっきりわかるのは、学級閉鎖だ。このコロナウイルスの流行っているという状況下でも、コロナウイルスで学級閉鎖というのはない。むしろ、たった一人クラスに陽性者が出たと言うだけで騒ぎ回っている。こちらのほうが問題だ。


陽性者数が増えているので、そのうちに死亡者数も増えてくるという説もある。発症しても、それから死亡に至るには数週間かかるので、もう1,2週間すれが、死亡者は増加するという説である。


その可能性は今回紹介したグラフを見てみると、少ないと思う。従来から死亡者の大半は60代以上の老人だ。グラフを見ると、ワクチンを接種した老人の死亡者数が減ってきている。つまり、死亡者数は減る方向で、増加する要因は少ない。今回発表された「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)」で、7月7日の状況と7月14日の状況を見比べてみるとよく分かる。70代、80代以上の人たちの死亡者数は、ほぼ半減している。この死亡者数の推移を見ていると、7月21日の報告では更にその数は減ると予想できるのではないだろうか。




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