コロナウイルスの蔓延状況を示すうえで一番重要な数字は、死亡者数だ。いくら感染しても、死ななければただの風邪である。実は風邪でもかなりの数の人がなくなっているのだが、あまり報道されない。
上のグラフはいつも通り東洋経済オンラインからのものだが、7月4日時点の重症者数と死亡者数のグラフである。グラフを見ると明らかなように、死亡者数は徐々に減ってきており、7月4日は6名の死亡と、やっと10名の下回ってきた。重症者も同様に減ってきているので、死亡者数が劇的に増えるという状況ではなくなってきている。
私はコロナウイルスのワクチン接種が60歳以上の老人に広まれば、確実に死亡者数は減っていくと考えている。そこで、年代別の死亡者数がどういう状況なのか調べてみた。
上の表とグラフがその結果である。死亡者数については厚労省のコロナウイルス関連サイトから入手した。6月30日時点でのデータである。このデータは1週間おきに出されるので、最近のものが6月30日ということである。
人口については総務省の人口推計2021年6月報から入手した。
表とグラフの「年代」については、10年おきにしているが、最後の80年代はその年代以上の数字である。「死亡者数割合」というのは、どの年代が死亡者数全体の割合を占めているかを示している。「死亡者数人口比」は、その年代の死亡者数を人口で割ったものである。グラフは年代別の死亡者数割合を示したものである。
上の表とグラフをみると、60台以上で死亡者数の97%を占めていることがわかる。60台以上の人たちが、全員ワクチンを打ってその効果で感染することがなくなった場合、確実に死亡者数は減ることがわかる。
60年代以上の人でもワクチンを接種しない人もいるので、完全にゼロということにはならないが、その年代の6割くらいがワクチン接種しているとすると、死亡者数は少なくとも現在の4割くらいに減ることになる。
以上の推定から、死亡者数は今後どんどん減っていくと考えられる。グラフで見るように現在でも減少傾向を示しているので、さらにその傾向が進むということだろう。
死亡者数人口比を見ると、その年代の人口に占める死亡者数の割合がわかる。これをみると、80年代以上でも0.068%というもので、この年代でも死亡率の割合は低いことがわかる。
大半のマスコミの情報では、死亡率を死亡者数を陽性者数で割ったものを使っている。これを使用すると死亡率が人口比のものよりかなり高く出る。こういう数字を使って、コロナウイルスは恐ろしいとあおっているわけで、問題だと思う。
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