2020年3月29日日曜日

コロナウィルス対策を考える(その14): 発生状況のデータ分析

コロナウイルスの発生状況のデータを少し調べてみることにした。データとしては WHOのホームページから、主要な国の感染者数と死者数をピックアップしてみた。以下がその実際の数値の表と、「感染者数にに対する死者数の割合」のグラフである。


(クリックすると拡大します)

これを見るとすぐに気がつくことだが「感染者数に対する死者数の割合」が国によって大きく異なっていることである。イタリア、スペインやイラクなどはその割合が4パーセントを超えており、日本や韓国そして米国などは2%以下である。

どうしてこのような大きな差がつくのかよくわからない。 この表で日本が他の国と大きく異なるのは感染者数である。これは日本ではPCR検査数が少ないので、こういう結果になっていると想像できる。検査数が少ないのは、日本はどこかで感染者数を少ないままにすることで、国内でウィルスが蔓延しているということを、国民に知らせようとしていなかったことが伺える気がする。

多分東京オリンピックを今年中に予定どおり開催したいという意図があって、こういう数字になって現れてきたのではないかと思う。オリンピックが1年延期になったとたんに、特に東京でコロナウイルスの感染者数とか死者数が増えてきたのはその証拠ではないだろうか?

ただウイルスに起因する死者数に関してはあまりごまかしが効かないと思われる。もちろん患者が亡くなった時に、その原因がコロナウイルスであるということを担当する医者がきちんと示さないとその死者数は増えない。ここにも死者数が小さくする要因が含まれていると思われる。しかし、コロナウィルスに感染した人に数えられた人が死んだ場合には、ごまかしは効かないだろう。

そういう数字のごまかしは少しはあると考えても、上に挙げた「感染者数に対する死者数の割合」が2パーセント以下とは、日本としてはいい値を出しているのだと思われる。巷で言われているベッド数が多いとか、医療従事者が多いとかいくつか理由はあるのだと思うが、どうもそうではなさそうな気がしてならない。

というわけで、今のところスペインやイタリアが死者数の割合が極端に高いという理由を説明している資料をネット上で見つけることができないでいる。もし見つけておられる方がおられたら、是非ともこのブログにコメントで 知らせてもらいたいものだ。

私は毎日とは言わないが私は神戸大学の桑田教授の岩田教授のブログや Twitter をフォローしている。あるいは岩田教授の出ておられるテレビばんや新聞の記事なども目を通すように心がけている。 岩田先生は他の人の行動にあまり気を使わず、葉に衣を着せず、的確なコロナウイルス情報しておられると考えている。色んな所や人に気を使うと的確な情報を出せないもので、 そうなると国民に間違った情報を提供してしまうことになる。テレビに出てこられる有名な先生方にはそういう人が多いように感じられる。これも仕方がないことではある。

以下に最近目にした岩田先生の情報をあげておきますので、興味のある方は読んでみてください。

神大教授 100年に一度の危機  (NHK 兵庫)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200328/2020007023.html

事実に誠意を (岩田先生のブログ)
https://georgebest1969.typepad.jp/blog/2020/03/%E4%BA%8B%E5%AE%9F%E3%81%AB%E8%AA%A0%E6%84%8F%E3%82%92.html

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