2020年3月7日土曜日

あるマラソン大会でのクレーム

他の人からの又聞きの話なので、正確性にはかけるかも知れないが、マラソン大会には色々のクレーマーがいるようだ。

先日行われたマラソン大会の話である。

このマラソン大会はコロナウィルスが発生している中で、一般参加の人も特に問題なく普通に参加できることになって、多くの方が走った。私も沿道に応援に行った。コロナウィルスが気にならないかと言ったら、さてどうか。応援に行く途中、電車に乗ったので、ある程度は混雑した部屋の中にいたことになるが、大丈夫だったようである。

このマラソン大会が、コロナウイルス恐慌の中決行されることになると、ある女性から「なぜ、マラソン大会を強行するのか。こんな大変な時期に強行するというのは考えられない。すぐに中止してほしい」という電話が入った。「クレーマー対応」(実際はそういう呼び名ではないが)を一手に引き受けている人は、「もう決まったことですので」ということで、丁重に説明をしたが、なかなかその女性は引き下がらない。そこで「どなたが走られるのですか?」と聞いてみたところ、「主人が走る」という回答が返ってきた。話を聞いている中で、「危ないと思うのだったら自分が走らなければ済む話なのに、どうもこの人はもともと走らないのに中止を依頼してきているのではないか」という推理が働き聞いてみたそうだ。つまりは、主人は走るつもりをしていて、奥さんの説得をご主人が聞かないものだから、マラソン大会事務所に電話をかけてきて、大会の実行を止めてくれと言ってきたということのようである。

この話のついでに、いくつかのクレームの話を聞いた。

このマラソン大会では出場した人には、記念品のTシャツを差し上げることにしている。大会終了が、ある人から「Tシャツをもらったが、全くサイズが違うものを受け取った。どうしてくれる?」という電話が入った。どうも一番小さいサイズが欲しかったのに、一番大きいサイズが包の中には入っていたという。走った人それぞれに手渡ししているのだが、このサイズ違いというのは発生しやすいので、それぞれのサイズの列は別にして、出場した人には並んでもらって手渡している。一番小さいサイズと一番大きなサイズの列は、当然のことながら、一番離れた列で間違いようがない。しかも、そういう対策を打っていても、違ったTシャツが紛れ込んでいる可能性があるので、「かならず中身を確認してください」と、伝えているそうだ。どうもその人は受け取る列も何も考えないで並び、かつ包の中身を確認もしないで帰ってしまったらしい。
それでも、気の毒に思って、係の人は「そのTシャツを送り返していただいたら、代わりに希望のサイズのものを送り返します」と回答した。そうすると、「事務局に送るのは着払いでいいか?」と聞いてくる。それは勘弁してもらいたいといくら言っても埒が明かない。やむなく、着払いで結構ですと回答した。しかし、実際には送料を払って送ってきたそうだが、送ってきた中身は開封されており、梱包いていた袋などはなくなっていたそうである。もちろん事務局は、希望のサイズのTシャツは事務局の費用で発送したそうだ。

Tシャツについてはもう一つ。Tシャツは実は出場した人ではなく、完走した人に記念品として提供している。つまり、途中で走るのをやめた人はもらえない。ところが、これにもクレームを言ってくる人がいるそうだ。その人はまだ走る意欲があったようだ。しかし、時間制限である時間をすぎると、マラソン大会は終了ということで、途中まで走っている人は、バスで拾い上げて、ゴール地点まで送り届けてしまう。いくら走る元気があっても、走れない。このクレーマーはこの時間制限に引っかかって、バスで途中で拾い上げられたようだ。ということで、「本来なら俺はゴールまで走れたのに、それを強制的に止められた。だから、責任はそちらにある。どうして記念品をくれないのか?」というのだ。当然のことながら、そういう場合については説明が大会のパンフレット等にも書かれている。しかも、マラソン大会には出場資格の中に、ある時間内で走ることが可能な人というものがあるのだ。制限時間は当然のことながら、その規定時間よりも大幅に長く取ってある。体調を崩す場合やいつものようには走れなかったという場合もあるので。バスで拾い上げられるのだから、このクレーマーはこの制限時間にも全く対応できていない人と言える。この解決として、やむなく記念品を渡したのか、渡さずお引取り願ったのか、聞き逃した。

この制限時間内には知れない人というのは、いつもマラソン大会ではかなりの数いるそうだ。ひどいのになると、泥酔状態で走り始めて途中でドクターストプがかかったというのもいるようである。

マラソン大会には忘れ物が多い。大会終了後、問い合わせてくる電話などは多いそうだ。本人のものと確認できるものは、取りに来てもらうか、送り返しているようである。その中でひどかったのが、女性の下着を忘れたので調べてほしいというものだった。忘れた場所が簡易トイレの中で、たまたま着替えるときにドアか何かにかけておいて忘れてしまったとか。既に、簡易トイレは片付けられており、見つけることが出来なかったそうで、納得してもらうのに時間がかかったそうだ。

トイレと言えば、マラソンの途中でもよおすこともある。なかには、立ち小便を人の家の庭で演るやからがいるらしい。そして、その家の人が注意したら、「1年に1回だけのことじゃないか。我慢しろ。」と言ったらしい。その後、その家にはマラソンのときには警備の人が二人ほど立つことになったとか。

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