最近、河野デジタル大臣が、フロッピーディスクやCD-ROM等による提出を求める規定を撤廃するという方針を示したことが話題になっている。
FDやCD-ROMなどだけでなく、それ以前からFAXの仕様なども問題になっていた。
他にも探せば、まだ色々出てくるのではないだろうか。デジタル化については、世間から比べて遅れに遅れている。多分、クラウドの利用なども殆どできていないのだろう。
一般的には業務をデジタル化すると、作業量が減り、効率化も行われるので、仕事も早くなる。
ところが、これは役所からすると困ったことになるのだ。デジタル化で仕事量が減るということは、その仕事をやっていた人も減らすことができるということだ。それはつまり、自分たちの居場所がなくなるということで、退職者を出さざるを得なくなる。
一般の会社だと、そういう人件費削減は良いこととされて、たとえ今までやっていた仕事がなくなる人が出てきても、実行していく。そうしないと、会社全体が他の会社に負けてしまうからだ。
役人の世界はここが普通の会社と異なる。競争する相手がいないので、無理をして効率化する必要がない。以前と同じように、仕事をして、何事もなければいいという世界なのだ。
更に、組織というのは人数が多いほど格上に見られる。大きいことは良いことだ。したがって、組織の人数を減らすというのにも抵抗がある。
この役所の問題点を解決しない限り、デジタル化はできないのではないだろうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿