この日のブログで注目しないといけないのは、今後パソコンのBuildのリリースについてはUUP(Unified Update Platform)を使用して行うということが、発表されたことである。
このUUPに関しては、11月3日のブログで、Windows 10のリリースに使用するということが説明されている。ただし、その時点では使用する予定だというアナウンスとその仕組の説明だった。
今回PC向けに、まず社内のInternal ringsでこのリリース方法を開始し、その後Fast rings、そしてSlow ringsにも適用していくとしている。
UUP方式はInsiderにとっても、マイクロソフトにとっても都合のいい方式である。マイクロソフトはBuildのすべてをダウンロードせず、「differential downloads」と呼ぶ方式(「delta updates」とも呼ばれている)で、変更点だけをダウンロードして、アップデートするようにするのだ。このため、ダウンロードのデータ量はもともとのサイズの35%程度に減少する。これはダウンロードの時間を減らせるし、インターネットのデータ使用量も減らすことになる。
このUUP方式はパソコンのユーザーよりもモバイルのユーザーに恩恵をもたらす。というのは、モバイルの方が受け取るデータ量を減らすことのメリットが大きい。電池の容量などや、通信料などを考えるとモバイルの環境のほうがパソコンよりも厳しいからだ。
いずれにせよ、UUPによるBuildのリリースの開始は来年早々になると考えられる。
0 件のコメント:
コメントを投稿