スウェーデンはこのブログでも説明しているように、コロナウイルス対策としては、ヨーロッパ各国の中では独特の対策をとってきた。
それは、厳しいロックダウンを行わず、緩やかな規制でコロナウイルスが徐々に国内に蔓延していくという対策をとってきたように思える。
スウェーデンでは今年の初めのころから、夜間でもバーや飲食店などの閉鎖は行わず、ソーシャルディスタンスなどをとることで、コロナウイルスの予防を図ってきた。
残念なことにその最初のころには、老人の入っている施設などでクラスターが発生し、多くの死者を出してしまった。しかし、その対策はそれに影響されず継続した。
そして、その後徐々に感染者数も死亡者数も減ってきていた。
上のグラフは、ドイツ、イタリア、フランス、英国と比較した百万人当たりの死亡者数の推移である。このグラフは例によって、OurWorldInDataのサイトから入手したものである。また、対数グラフになっている。
このグラフを見るとわかるように、他の国は最近になって、死亡者数が増えてきている。ところが、スウェーデンは相変わらず減り続けているのだ。最近になって、ヨーロッパの国々の中では優秀と言われていたドイツを抜いてしまった。
まだ、現在の状況だけなので、はっきりと言い切れないのだが、現時点での状況を見てみると、そのコロナ対策は素晴らしいとしか言いようがないのではないだろうか。
幸いなことに、日本のコロナウイルス対策はこのスウェーデンのコロナウイルス対策に似た対策をこのところ継続しているように思われる。日本や韓国はヨーロッパ諸国とは段違いにコロナウイルスの死亡者数が少ないので、同様に扱えられない部分もあると思う。しかし、コロナウイルスの対策としては、いい対策を行っているといえるようだ。
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