8月頃に吉村大阪府知事がうがい薬を使ったうがいを推奨して、うがい薬が売り切れたという話があった。それ以来、あまりうがいに関してのニュースは出ていない。
調べてみると、この吉村知事の発言にWHOからTwitterで、「うがいはコロナウイルスには効果がない」という意味の投稿があったようだ。
ところがそのWHOのコメントを探してみたのだが、見つからない。私の探し方が下手なんだろう。
そこでTwitterではなくインターネットの中で検索してみたところ、以下のところにあった。
https://thelogicalindian.com/fact-check/corona-outbreak-gargling-myths-20198
以下の2つのTwitterのツイートが表示されている。
この2つのツイートから、WHOはうがいは全くコロナウイルスに効き目はないと断言している。理由は明確にうがいが効くという証拠がないからだそうだ。
それでは、WHOが明確に効くといっている、手洗いやソーシャルディスタンスは効くのだろうか?明確な証拠はないと思う。誰もそういう実験をしていない。(探しても見つからないが、あるかもしれない)
しかし、WHOがいくら効き目がないと言っていても、世の中にはうがいは効くと言っている人はいるものだ。
以下のところには、「COVID-19拡大予防にうがいは重要」という説明が出ている。(8月25日)
https://www.carenet.com/news/general/carenet/50683
以下のところには、「Mouthwashes could reduce the risk of coronavirus transmission, study shows」という表題で記事がある。(8月10日)
https://www.sciencedaily.com/releases/2020/08/200810103239.htm
以下のところには、「新型コロナウイルス対策として最も効果があり、誰でもかんたんにできるのが手洗いとうがいです。」と書かれている。(8月1日)
https://www.clinicfor.life/articles/covid-057/
いずれも8月のもので、WHOのものは2月の記事である。WHOは最新のデータにあまり関心がないようだ。
私はWHOはこの「うがいはコロナウイルス予防に効果がない」という指針は変えるべきだと思う。ひょっとすると効果があって、それなりに防止しているとするなら、もっと世界中で勧めるべきである。
なるほど、手洗いは手についたコロナウイルスを落とすには効果があるかもしれない。しかし、手についたコロナウイルスが体内に入るのは、目、口、鼻などからであり、最終的には喉を経由して体内に入ってくる。手を洗うよりも、喉を洗うほうが効果的ではないか。
だいたい、目とか鼻から侵入するというエビデンスがあるのかどうか?これを調べるだけでも大変な労力がかかるはずだ。目からコロナウイルスが入ったので、コロナウイするにかかったという人のニュースなど見たことがない。はっきり言ってわからないのだ。WHOは実験結果を発表していない。エビデンスがないのではないか。
コロナウイルスが体内に入ってくる経路は、明らかに喉からで、そのために肺炎になって、その結果死ぬ人が出ている。肺炎にかからないようにするには、できるだけ、コロナウイルスが肺に入ってこないようにすれば良いわけだ。
そのために、肺の手前にある喉で、コロナウイルスを取り去るうがいは、効果があるのではないだろうか。上にあげた英文の記事では、実験で効果があるという結果が出てきている。
私自身は、うがいをするだけでなく、うがい薬を喉に吹き付けるようにした容器をつかって、必要なときに喉にうがい薬を吹き付けている。コロナウイルス対策としては効果があるかどうかわからないが、風邪やインフルエンザ対策には重宝しており、ここ20年以上風邪やインフルエンザには罹ったことはない。喉の調子が良くないなと思ったときにだけ、吹き付けているわけだが。
吉村大阪府知事がうがい薬を宣伝したとして、やり玉に挙がったが、私はうがい薬は効果があると見ている。これを「うがい薬は効果がない」と全く打ち消してしまったマスコミは問題ではないだろうか。
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