ダイヤモンド社から「台湾のコロナ戦」という本が出たようだ。それに合わせて、ダイヤモンド・オンラインで、『新型コロナを封じた台湾、日本との「決定的な違い」とは』という表題で、記事が出ている。
https://diamond.jp/articles/-/250756
この文章では、日本のコロナウイルス対策は台湾のそれとは格段に劣っているような書き方になっているが、私はそうは思わない。日本はよくやっている。
文章の最初から、「新型コロナウイルスへの日本政府の対応を巡っては、初動の遅れや水際対策の失敗、さらに学校・教育機関への予告なしの休校要請や高額布マスクの配布など、混乱振りが目立った」と書かれている。
確かに、私も休校要請やマスクの配布などで問題があったが、これらは安倍首相周辺の人たちがやったことで、政権本体の動きとは別のものと考えている。初動の遅れなども、たまたま日本はオリンピックを今年行う年だったこともあって、発生したことなので、一概に間違っているというのは、おかしい。台湾はそういうことを考慮する必要がなかった。だから、日本の水際対策の失敗と言えるのは、あとになって言えることである。当時はオリンピックをどうしても今年やらないといけないという考えがあったはずで、それを考慮して行動していたということだ。
台湾では、「PCR検査はその瞬間の保菌状態を判定した指標にすぎず、安全性を担保するものではない。」とした。この考え方は、現在の日本政府の考え方と同じである。だからこと、PCR検査を増やせという世論にめげることなく、その数を積極的に増やそうとはしていない。明確にこれを言うと、逆にこれに反発する人たちに良いように現在の対策方針を曲げられてしまう可能性がある。
台湾では、「新型コロナウイルスは、無症状=通常の健康体の状態で知らず知らずに感染して、第三者に感染させる危険性がある」という意見が大勢を占めているようだ。日本政府もこの考えに基づいて行動しているように思える。無症状の人も、感染する2日前くらいから他の人に感染させているというのだ。
私はこの考え方は否定しない。というのは、症状が出てくる時期というのは、人それぞれで異なるので、感染舌症状が出なくても、頃なうイスルは活発に活動していて、他の人に感染させられる状況にある可能性は否定できない。ただ、これもコロナウイルスだけの特徴かというと、そうではないような気がしている。インフルエンザでもこういうことはあり打つのではないだろうか?たまたま、インフルエンザよりもコロナウイルスのほうが感染症のレベルで高い2に指定されたためではないかと思っている。
コロナウイルスの後遺症についても書かれているが、では他の病気ではどうか?それとの比較が論じられていない。インフルエンザでも後遺症はある。だから、コロナウイルスだけが怖いわけではない。それを特にコロナウイルスだけが後遺症があるような表現で、危険を煽るのは間違っている。おかしいと思われる方は、検索語で「インフルエンザ 後遺症」と検索すれば、後遺症が節目持されているので読まれたら良いと思う。
台湾ではマスクの着用の重要性を説いているようだ。しかし、日本ではそんなことを言わなくても、そこら中マスクを着用している人だらけ。着用していないと文句も言われるし、白い目で見られる。日本政府があれこれ言わなくても、日本では国民の殆どが、自主的にマスクをしている。全く台湾と変わらない状況だ。むしろ、日本政府がお願いしなくても、みんなが率先してマスクを着用しているのだから、台湾よりも優秀かもしれない。
マスクは、自分を守るのではなく、他の人にコロナウイルスを感染させないために役立っていることを台湾では説明されているが、日本でもこれを認識して、着用するようにしないといけない。周りから、白い目で見られるので着用するというのではいただけない。
以上のように、日本のコロナウイルス対策は、台湾の対策と殆ど変わっていない。良い対策を実行中ということである。
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