2022年12月8日木曜日

中国政府のコロナ対策の転換は吉と出るか、凶と出るか?

中国政府がコロナウイルス対策を、「ゼロコロナ」から「ウイズコロナ」に変えてきたようだ。


最近発生した、ゼロコロナ対策に対する国民、特に若者のデモに応える形で、制作の変更をしたようである。


マスコミはこれを受けて、例によって「今後、急激な感染拡大が起きる恐れがある」という恐怖の煽り報道を行っている。


私の予測は、「少しは感染拡大があるかもしれないが、大きな感染拡大には至らず、沈静化する」というものである。


過去3年間のコロナウイルスの動向を見て、結局「ウイズコロナ」政策が良かったんではないかと見ているからだ。


その「ウイズコロナ」の一番の優等生がスウェーデンである。コロナウイルスが発生した当時から、ウイズコロナ政策を取り、ロックダウン等の対応を実施しなかった。この対応は当初、老人ホームなどで死者が他の国よりも大きかったために、問題視された。しかし、老人ホームのコロナ対策を充実させたその後の状況を見ると、ヨーロッパ各国と同等かそれ以下の感染者数、死亡者数であり、ロックダウンの効果はないに等しいことが明らかになってきている。


スウェーデン自体は「集団免疫戦略」ではないと言っているようだが、結局、コロナウイルスに早く感染して、集団免疫ができたからではないかと思う。もちろん、スウェーデンが、コロナウイルスは長期的な視点で対策を考える必要があると言っていることも正しい。



上の図は例によってOur World In Dataから入手したものだが、スウェーデンとフランスの感染者数のグラフである。


これを見てわかるとおり、ウイズコロナ政策をとったスウェーデンとフランスで、スウェーデンのほうが感染者数が少ない。他のヨーロッパ諸国と比べても同じようなものである。


中国がスウェーデンをまねて、ウイズコロナ政策を取れば、ロックダウンも行わず、通常の生活を取り戻すことで、経済の活性化も行えて、早い時期に国民も安心して生活できるようになるはずだ。



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