静岡県が12月9日に発表したコロナウイルスの情報で、「インフルよりも新型コロナの方が、ある意味”軽い”」という話が出ている。
上の表がその発表内容の肝心なところで、インフルエンザとコロナウイルスとの比較をした表である。表の詳しい数字を見てみると、たしかにコロナウイルスは新型コロナウイルスよりも「重い」病気ということがわかる。
この表は静岡県の状況を示しているので、日本全国ではないという話もあるが、静岡県でそうなら、日本でもそうと考えるのが自然だろう。
更にいうなら、このインフルエンザとコロナウイルスの致死率を計算するのに使用する死亡者数に関しては、大きな違いがある。
インフルエンザはインフルエンザかなと感じて、病院に治療に行った人の中で、実際にインフルエンザにかかったか、もしくはその影響で死亡した人を数えている。
それに対して、コロナウイルスでは、病院でなくなった人全てに、PCR検査を実施して、もしPCR検査で陽性だった場合にはすべてコロナウイルスでの死亡者として数えている。
これは大きな違いがある。コロナウイルスの死亡者数の中には、もちろん、インフルエンザと同様に、コロナウイルスの症状があるので、病院にでかけて、コロナウイルスに感染し、死亡した人も含まれている。しかし、それ以外にコロナウイルスに感染したという自覚症状がない人までも、PCR検査で陽性ならばコロナウイルスもしくはその影響でなくなった人と数えている。
上の表ではあまり差がないように感じる方もおられると思うが、上に上げた理由から、インフルエンザとコロナウイルスでは大きな違いがある。コロナウイルスでは死亡者数がインフルエンザに比較して、数え過ぎなのだ。だから、インフルエンザのほうがコロナウイルスよりも恐ろしい病気ということである。
ところが、我々はマスコミなどにコロナウイルスは怖い、怖いと煽られているので、どうしてもコロナウイルスのほうがインフルエンザよりも怖いように思ってしまうのだ。
この静岡県の発表では、コロナウイルスの死亡率が、「いい薬ができ、ワクチンの効果があり、ウイルスが弱毒化したから」3年前に始まった頃よりも、低くなったような表現になっている。
しかし、上に述べたようにインフルエンザとコロナウイルスの死亡者数の取り方は、全く違っている。そして、コロナウイルスの死亡者数はインフルエンザの死亡者数の数え方をした場合に比べて、数倍から数十倍多く数えられている。従って、コロナウイルスは「流行し始めた当初」から、インフルエンザよりも怖くない、軽い病気だったのだ。
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