最近出されたFuturesource Consultingの報告によると、米国ではChromebookの教育用途(K-12)のパソコンでシェアが2015年3Qでは51%(2014年3Qは40%)と半分以上になったようだ。K-12というのは、幼稚園から高等学校までの13年間の教育機関をいう。
ただし、この伸びは米国だけのもので、世界で言うと3%であまりシェアを取れていない。世界レベルではマイクロソフトが2015年3Q58%(2014年3Qは50%)というシェアをとっている。
そうは言っても、米国でのシェアの伸びはすざましいものがあって、短期間でこのシェアを取ったのはGoogleの担当でも驚いているようだ。
世界でのシェアが伸びていないのはいろいろ理由はあると思うが、各国語対応などいろいろの面でGoogleの対応が遅れているからだと思われる。
米国でのシェアの伸びを世界に広げるための努力をGoogleは推し進めてくると思われるので、教育用のパソコンという意味では2016年も大きく伸びると予想できる。
このシェアが伸びている一番の理由はやはり価格が安いことだ。2万円台で教育用にまともに使えるパソコンというと、Chromebook以外ではマイクロソフトでもAppleでも思いつかない。
この教育用途のパソコンのシェアについてなぜこだわるかというと、それがそのまま子供が大きくなった時にパソコンを選択する一つの基準になるということである。
つまり、誰でも学校で教えてもらっていた時に使い慣れたパソコンをおとなになった時にも使う(購入する)という傾向があるからだ。
この戦略は相当先を見すえた戦略で、10年後にはOSなどもどうなっているか分からないということもあるが、その時までWindows、Chrome OS、iOS が生き残っているとしたら、大きくそのシェアに影響を与えると考えて良いだろう。
今年、2016年はその戦いが世界の市場で行われるということになると思う。ただし、日本はまだChromebookを教育用に使うという方向に進まないだろう。まだまだGoogleの対応が日本では進まず、世界でのChromebookの普及に遅れを取りそうに見えるからだ。これが将来の日本の教育レベルなどで影響することを心配している。
このブログに使用したグラフなどの画像は以下のところのものを利用した。
http://goo.gl/P9LwoP
2016年1月6日水曜日
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