Androidの新しいバージョン6.0(Marshmallow)がリリースされたのは昨年の10月である。ところが、そのMarshmallowのシェアが3ヶ月経過した今でも1%にもならないようだ。
上はAndroid Developersからの資料だ。
上の棒グラフはThe Statistics Portal「statista」からのものだ。昨年の10月時点でのデータである。(ここにはMashmallowのデータはない)
どちらの資料を見ても古いバージョンが未だに使用されていることがよく分かる。Froyoに至ってはMarshmallowの6代前のバージョンである。
これをWindowsと比較してみると、ユーザが新しいバージョンに移行するスピードが大変遅いことがわかると思う。Windowsで現在のWindows 10の6代前のものなどと言ったら古すぎて名前も挙げられないくらいである。
さらに問題なのは最新のMarshmallowのシェアの低さだ。Windows 10がそのシェアを大きく伸ばしているのに比較すると、異常と言ってもいいくらいではないか。
これはAndroidがスマホやタブレットなどというデバイスに主に使用されていることにも原因がある。それらのデバイスのハードウェアが簡単にバージョンアップ出来ないようになっている可能性がある。Windowsが主にパソコンに使用されているのとは異なるからだ。
しかし、Windows 10でその理由も言えなくなってきたように感じる。つまり、Windows 10にはWindows 10 Mobileがあり、マイクロソフトは単一のOSとするという目標を持って開発を進めている。ユーザがあえてアップデートしそうもないスマホやタブレットなどのデバイスでも、Windows 10ではアップデートを試みてくるのではないだろうか。
昨年末からWindows 10 Mobileを搭載したスマホが続々と登場してきている。このスマホにもWindows 10のアップデート機能が働くとしたら、Androidにとっては脅威になるはずだ。
ソフトウェアの開発で何が大変かといって、そのソフトのテストをするのが大変なのだが、そのためにはテストというわけでなくても実際にソフトを使用してくれる人がたくさんいると、そのテストは捗るし、完璧になる。
更に言うなら、たくさんのユーザに新しいバージョンのものを使用してもらうと、それに対するリクエストなども聞くことが可能で、それは次のバージョンに向けての改善が良い方向で行われることにもなる。
いずれにせよ、バージョンアップの移行の速さは、意外とそのOSの死命を制する事になるかもしれない。
2016年1月7日木曜日
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