マイクロソフトがWindows 10に移行したのと同時に、ブラウザをInternet ExplorerからEdgeに移行させてからずいぶん時間が経ってしまった。しかし、Windows 10のシェアが増えていくのに対して、Egdeのシェアはなかなか増えてこない。
このEdgeのシェアの拡大を図るべく、新しい機能として追加されるのが、Windows 10の「Sets」ではないかという話が、Windows Centralの記事に出ている。
この「Sets」はこの春リリースされるWindows 10に含まれる機能ではなく、その先の今年秋にリリースされるWindows 10に搭載される予定だ。この秋にリリースされるWindows 10はRedstone 5(RS5)と仮称されている。
マイクロソフトにおいて、RS5向けの開発は既に始まっており、Windows 10 Insider PrefiewのSkip Aheadを選択しているユーザーにリリースされているBuild 17618は開発途上にあるRS5のBuildである。
Windows 10のブログによると、Setsは関連するWebページ、ドキュメント、必要なファイル、アプリケーションなど、タスクに関連するすべてがワンクリックで利用されるように設計されている。Skip Aheadを選択しているユーザーはこのSetsを体験することができる。つまり、Build 17618にはSets機能が含まれているのだ。
Setsの考え方は、EdgeのTab(タブ)の機能から来ており、一つのタブ化されたWindowにアプリケーションとウェブサイトをひとまとめにしておけるということだ。それにより、タブをクリックすると必要なアプリケーションとWebページなどが、すべて使えるようになる、ということのようだ。
こうすることにより、Windows 10とEdgeの関連性を高めることになる。それはひいてはGoogle Chromeとの差別化を図れるという考えなのだ。
このやり方が、EdgeをChrome以上のブラウザとして、シェアを拡大させられるかどうか、そのインパクトにかかっている。Chromeに慣れてしまったユーザーをEdgeに引き戻すことができるか、これからがマイクロソフトにとって正念場である。
このSetsの機能を体験するには、Windows 10 Insider PreviewでSkip Aheadを選択すればよい。しかし、そう急がなくても、すぐそこに迫っているSpring Creators Update(RS4)のリリースが行われれば、その後すぐにFast Ringなどでもそれを体験することが可能になるはずだ。
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