新潟県阿賀野市の五頭連峰で5月29日に父子二人が遺体で見つかった。
この手の事故の特徴は、道に迷ってしまい、山を下ろうとするのだが、結局下る道が見つからず、沢に降りてしまい、にっちもさっちもいかなくなるというものだ。
こういう事故は大変痛ましいと同時に、どうして助からなかったのだろうという疑問が浮かんでしまう。
しかし、新聞などの報道を見ても、ではどうしたらこうした遭難から助かれるのかという方法や、こういう事故にあわないためにどうしたら良いのかという記事がなかなか見つからない。
私は山登りの専門家でもないので、どうしたら良いのか、よくわかっていないのだが、私なりの対策を紹介したい。
その一つは、私が小学生の頃に先生に教わったものである。小学生だった我々は六甲山のハイキングに出かけ、道に迷ってしまった。その時、先生が落ち着いて、「これはまずい、道に迷ってしまった。でもこういう場合には、少し上に登って、見晴らしのいいところに行くのが良い。」というものだった。結局、少し上に登ったところで見晴らしのいいところが見つかり、帰り道も判明した。
道に迷った場合に行う対策として、少し上に登ってみるというのは、理にかなった良い対策である。登ると言っても、頂上まで上るのではない。登っていけば、頂上に向かう尾根伝いの道に必ず出られる。そうすると、その尾根伝いの道を伝って下っていくことも可能だ。あるいは、尾根に出ているので、自分たちがどのあたりにいるかがわかるような見晴らしができる地点も見つかる。
逆に下っていくと、どうしても道が見つからず、沢に降りてしまい、道が消えてしまう。川伝いに道がある場合もあるので、必ずそうだとは言い切れないが、道に迷う可能性は高い。自分たちを救うには、登っていくことで助かる可能性が高くなる。
もう一つは、携帯電話の活用だろう。携帯電話が生きていれば、自分たちの場所を確認できる。きちんと、点でその場所は確定できないが、ある面積の中にいることは特定できる。これを活かすことを考えないといけない。
上の画像はスマホでGoogleマップを使用して、五頭連峰の付近を表示したものだ。実際に五頭連峰でこのマップを表示すると自分の位置がその中に表示されるので、その画面だけでも知り合いに送っておくとよい。道に迷った瞬間に電話するだけでなく、その位置情報を画像で送ってくれていたら、探索も楽だったのではないだろうか。
以上の他に、事前の準備を十分にやっておくとか、いろいろあるだろうが、なんの準備もしなくても、上の2つの方法をとっておいてくれたら、もっと早く二人は見つかったのではないだろうか。
2018年5月31日木曜日
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