2019年1月16日水曜日

スマートウォッチによる健康管理はこれから普及するのではないだろうか

アップルとスタンフォード大学は Apple Watch から収集された使用者の健康データを使用して、その健康管理に役立てる方法を考え出そうとしている。今のところ、心拍数だけのデータと考えられるが、これから血圧などもスマートウォッチで入手できるであろうから、いろいろのデータがビッグデータとして集められると考えられる。




現在のところ心拍数のデータから心房細動の発見とその予防に役立てようという試みが開始されている。 心房細動は不整脈のひとつである。通常人の脈拍は60から100と言われているが、突然300以上の脈拍を計測する場合がある。それを心房細動と言う。65歳以上の老齢の人に多く発生すると言われており、特に男性の方にその発生件数が多いと言われている。



スマートウォッチをつけると自分で脈拍の推移がわかる。そのデータはスマートフォンやパソコンに取り込むことが可能なので、たくさんの人がスマートウォッチをつけてそのデータを提供するようになれば、それはビッグデータとして多くの人の健康管理に役立てることができると思う。



問題はスマートウォッチを利用している人は、若い人の割合が多く心房細動が発生するような老齢の人がスマートウォッチをつけていないことが多いのでデータが偏ってしまうことだろう。健康管理にスマートウォッチをつけておくのは良いということになれば、スマートウォッチを老人もつけるようになると思われる。そうすると、その健康管理のビッグデータから新しい治療法が見出せるかもしれない。治療法は見つからないとしても、心房細胞になりやすいといった兆候を検出することができる可能性はある。



健康管理のためのデータが取れるスマートウォッチの販売はまだ始まったばかりである。これからますます健康管理用のデータをとる工夫がされると思う。特に血圧と血糖値は常時測れるようになると個人の健康管理に役立てるだけではなく、高血圧や高血糖の対策にも役立つと考えて良いだろう。是非とも早い機会にそういう機能がスマートウォッチにつくことを期待したい。 

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