2020年7月8日水曜日

これからの自然災害対策は今までの基準では十分ではない

ここ数日、豪雨に日本は襲われている。

最近、この豪雨関連で、民主党時代の八ッ場ダム中止騒動や、川辺川ダムの中止が問題視されている。

八ッ場ダムを造っておいたから、被害が少なくて済んだとか、川辺川ダムは建設しておかなかったので、今回の球磨川の被害が出たと。

しかし、これは後出しじゃんけんのような意見である。当時、こういう豪雨が発生することが予想されているから、ダムはそれに対する対策だと主張した人は少なかったはずだ。もし、それが本来の目的だとすると、もっと推進する方向で話は進められていても不思議ではない。八ッ場ダムなどは、東京都などへの水の確保が主目的だった。

とはいえ、今回のような豪雨に対して、備えができていなかったことは事実である。

それは、今回のような豪雨がその当時予想できなかったからで、こんな豪雨は初めて経験したという話が、最近の豪雨被害ではよく出てくる。

しかし、地球温暖化の影響を受けたのだろうが、世界各地で豪雨被害などの異常天候の被害が発生している。今後、こういう豪雨が発生する可能性はますます高くなる。そして、いままでよりさらにひどい豪雨や台風が発生する可能性は否定できない。過去10年、20年の経験からすると、それは予想しておいた方が良いのではないか。

今回のコロナウイルス騒動では、いまだに日本では死者は1000人に達しておらず、インフルエンザの死亡者よりも少ない人数で推移している。このまま年末まで行っても、インフルエンザによる死亡者数を超えることはないと思われる。

それでも、このコロナウイルス騒動だ。マスコミが騒ぎすぎたのが影響して、いまだにコロナウイルスを恐れて、外出さえできない人がたくさんおられる。

それに比較して、この豪雨についはあまりみんな騒がない。どうして騒がないのか、不思議なくらいだ。マスコミも被害の実態は報道するのだが、それに対する具体的な防護策に関しては、何のコメントもないというのはどういうことだろうか。

地球温暖化は停滞することなく進んできているので、今まででは想定できないような自然災害はどんどん増えてくる。これに対する短期手金対策としては、簡単にダムを建てるというわけにもいかない。我々ががけ崩れの恐れのあるところに家を建てない、川が氾濫するなら、想定水位をもっと引き上げて、それに合う堤防や橋などの建設規格を定めていくしかないのではないか。つまり、今までの防災の基準を見直して、想定していないような豪雨などという言葉を口にしないようなものを作る必要がある。そしてそれに合わない建物などの建築物は建て直したり、基準に合うように修理するように義務付ける。さらに、その費用は政府などが提供するように予算を考える。こういう事をする事が緊急の課題になっていると思うのだが。

そして、さらに長期的には長い工期を必要とするダムなどの建設を含んだ根本的な対策を考え、計画し、対策していく必要がある。

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