2020年7月14日火曜日

コロナウイルスはたいしたことのないただの風邪か?

東洋経済オンラインに『「コロナはただの風邪」と言う人が知らない事実』という記事が出ている。書いたのは私が愛用しているコロナウイルスの国内感染状況のグラフの作成を担当している記者だ。

この記者は上のURLで示す記事で、コロナウイルスはただの風邪ではないという意味のことを書いている。私はこの記事を読んでいて、この方は本当にそう思って書いているのではなく、上の方からそういう具合に書けと言われて書いたのではと思ってしまったが。

実は私は、コロナウイルスはただの風邪ではないかも知れないが、ただの風邪に近いのではないかと考えている。以前からこのブログを読んでおられる方はそれに気づいておられると思うが。その理由はただの風邪との比較をしてみての話だ。ただの風邪のデータは少ないので、以前からあるインフルエンザとの比較で見ているわけだ。そのデータとインフルエンザのデータを比較すると、コロナウイルスの死者数などが少ないことがわかる。

「第二波は来ているのか?」
記事の冒頭で、新型コロナウイルス感染症で第二波が発生していると断言している。しかし、第二波というのはどういう定義なのだろうか?私に言わせると、第二波などというものは見えていないし、第一波というのもなかったと考えている。

それは、波の大きさが私の基準から言うと少なすぎるのだ。波に名前をつけて、せめて小波(コナミ)と呼ぶのなら良いが、波とは呼べない。だいたい死者数が少なすぎる。こんなのを波と呼んだから、コロナ騒動が発生してしまった。人為的に作ってしまった波である。

なぜ、波でないというかというと、インフルエンザの死者数と比較しているからだ。実は、インフルエンザの死者数というのは正確には捉えれれていない。概略の捉え方をしている。色々の数字はあるのだが、昨年度のインフルエンザの死者数は約3,000と言われている。ある情報では1万3000人というのもある。このインフルエンザの死者数に比べて、少なすぎるのだ。それなのに、インフルエンザで騒がず、なぜコロナウイルスで騒ぐのか。

色々の情報を集めてみても、最初に言われた、第一波は、こういう数字を持ったものがが第一波、つまり大波だという定義がなされていない。なんとはなしに、波と言われているに過ぎない。あえて言うなら、医療機関が危機的状況になりそうになったという話だけだろう。それも数字を上げて、この数字だから大波だという設定がない。医療機関が危機的状況になりそうだという話だけが、ざっと流れてしまった。誰でも、ああいう状態では危機的状況と言ったほうが身のためで、まだそういう状況でなくても、そう言ってしまう。


上のグラフは、百万人あたりの感染者数(3日平均)のグラフである。(Our World in Dataのサイトから)
日本も感染者数では、ドイツ、イタリアに近づいてきている。米国はこの2カ国から比べると一桁か二桁大きな数字である。しかし、このグラフにある各国とも第二波とは言っていない。

「陽性者が増えたのは検査が増えたからか?」

これは東京都の検査のやり方がよく分かっていないので、なんとも言えない。たしかに、陽性率は高くなっているので、問題視しても良いのかも知れない。ただ、検査数が激増したとは言えなくても、1.5倍位に東京都のグラフを見ていると増えているように見えるのだが。

「死亡者や重症者が増えていないので大したことはないのか?」

記事の中でも「6月下旬以降、重症者や死亡者が増えている傾向は見えない」と言っている。「しかし、重症者や死亡者が出るのは、感染してから一定の時間(2週間程度)がかかる。だから、これから増えていく可能性は高い」と。


上のグラフは、日本の感染者数と死亡者のグラフである。黒の縦の棒が6月1日、赤の縦の棒が7月1日である。もしも、2週間のズレで死亡者が発生しているなら、現在でも死亡者は増えているはずなのだが、増えていない。この理由は推定するしかないが、多分感染者の大部分が若者だということではないかと考えられる。感染してから市描写が出るまでにはもう少し時間がかかるかも知れないので、これはもう少し先までデータを良く観察していくしかない。

「若者は感染しても問題ないのか?」
当然、感染したら重症になる可能性もあるし、死亡する可能性もある。後遺症が残る可能性もある。しかし、旧来のインフルエンザのケースと比較するとよく分かるのだが、インフルエンザの方が若者が死ぬ確率は高い。既に、ワクチンや治療薬があっても。そこを冷静に判断しないといけない。

「コロナウイルスにはどう対応すべきなのか?」
この記事でも書かれているように、『新型コロナは、たしかに不治の病でも致死率が著しく高い病気でもないかもしれない。しかしそれは「かかっても平気」というわけではなく、ましてや「コロナはただの風邪」などと見くびるべきではない。』ということである。

書かれているように、インフルエンザと比較しても、それほど大したことがない病気である。それをきちんと認識して、極度におそれないことだ。ただし、いつでも自分は感染している可能性があるという気持ちを持つことが大切である。だから、他人に迷惑をかけないために、自分のツバキが飛んでしまう可能性のあるところでは、マスクをきちんとして、飛沫が飛ばないようにすべきだ。インフルエンザが流行したときにも行ったように、外出して家に帰ってきたときには、手洗いなどを行うのが良い。

それと、マスコミは得てして危機感を煽るほうが視聴率などがあがるので、コロナウイルスは大したことはないという記事を書かないし、報道もしない。こうした報道に紛らわされることのないように、入手できるコロナウイルス関連のデータをきちんと把握して、理解し、対応していくことが良いのではないだろうか?

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