コロナウイルス騒ぎが始まった時に、真っ先に調べたのが、インフルエンザはどうなのかということだ。もう数ヶ月も前のことになる。それをここでもう一度思い出してみたい。インフルエンザと比較することで、マスコミなどがコロナウイルスの危険を煽っていることがよく理解できるはずだ。
使用する資料は、厚労省の出している資料で、今年4月時点のものである。しかし、十分にデータとしては使用できる。
以下のところにある。PDF形式で報告されている。
chrome-extension://oemmndcbldboiebfnladdacbdfmadadm/https://www.mhlw.go.jp/content/000620714.pdf
この資料の中頃に、「インフルエンザ様疾患発生報告(第31報)」という表がある。この票は学校関連のインフルエンザの患者数などが詳細に示されている。インフルエンザの感染者数は合計で、380,938名である。この感染者数に関しては後で言及する。
この資料の最後のページに、「インフルエンザによる入院患者の概況(14週)」というのが、紹介されている。以下に3枚の画像で表示する。
一枚目の中に、入院患者数の合計が表示されている。12,955名だ。
二枚目の中に月ごとの状況が示されており、、ICU入室が621名、人工呼吸器の利用が461名、頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施が、1705名である。
三枚目は年齢ごとの状況が表示されている。
以上のようなデータは報告されているのだが、肝心の死者数のデータが何処にもない。ひょっとすると何処かのあるかも知れないのだが、実際には測定されていないということだと思う。
では、全く、死者数を測定していないかと言うと、そうではなく定点観測という方法で測定している。日本全国の拠点だけで、インフルエンザの患者数などを測定しており、それで全国での状況を把握している。したがって、今回のコロナウイルスのように、患者数や死者数の正確な把握ができていないというか、していないということである。
そこでもう少しデータがないか探してみたら、「平成30年(2018)人口動態統計(確定数)の概況」というのが、厚労省のサイトで見つかった。これがどういう測定をやっているのか、不明だが、一応厚労省の出しているデータである。
この表での、インフルエンザの死者数は、男1,677名、女1,648名、合計3,325名である。現在のコロナウイルスの死者数が、1,000名を超えたところであるから、死者数はインフルエンザの方がかなり多いということが言える。
感染者数は、これもはっきりしないが、インフルエンザは学校関連の数字はきちんと把握されており、その患者数は380,938名である。学校関連だけの数字でこれだけ沢山の患者が出ている。これに対して、コロナウイルスでの感染者数は今のところ、26,303名である。この数字だけ比較しても、一桁の違いがある。
なお、コロナウイルスの感染状況については、厚労省のサイトから入手した以下の表がわかりやすい。
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