2020年12月2日水曜日

コロナウイルスで医療崩壊が本当に近づいているのか?

 最近のマスコミの報道は、感染者数ではなく、重傷者が増えているという報道をしている。確かに、最近、重傷者数が増えてきていたのだが、ここ数日その数は減少に転じてきている。



上のグラフは全国の「入院治療等を要する者」のグラフだが、その移動平均線を見てみると、11月20日頃から減少に転じている。


重傷者数に関する報道が増えたのは、重傷者が増えるとICUのベッド数が足りなくなるということのような気がする。


しかし、実際にベッド数は足りないのか。未だにそのベッドの資料率は50%程度である。確かに一部の都市で満床に近くなっているところはあるようだが。


この足りないと言われている原因だが、病院でコロナウイルスの患者は特別に扱わないと、つまり他の患者とは別の部屋で隔離して面倒を見ないといけないので、そのベッド数が制限されているからである。通料の患者が使用しているベッドをそのまま使うというわけには行かない。


それはコロナウイルスが指定感染症の2類に設定されているからだ。同じ感染症であるインフルエンザは5類なのでそういう取り扱いを受ける必要はない。したがって、他の患者と同じ部屋にあるベッドを使用できる。


更に、一般の病院ではコロナウイルスの患者を受け入れる体制にないところがかなりあると考えられる。というのは、コロナウイルスを受け入れることのできる病院というのは、指定されているのだ。積極的にコロナウイルスの患者を受け入れてくれている病院が多くあるのはありがたい。他の病院はコロナウイルス患者を受け入れると、コロナウイルス対策ができていないので、その他の患者が感染する危険性がある。さらに、小さな病院でコロナウイルス患者が発生したりすると、患者がその病院には来なくなり、その病院の運営を直撃する。


こういう状況なので、国の支援などを行って、コロナウイルスの対策を病院側がもっと積極的に対応すれば、ベッド数は足りないということはない。


飲食店などには今までやったことのないようなコロナウイルス対策を求め、果ては営業時間制限や営業停止まで求めている。


それに対して、病院には特別扱いで対応を積極的に求めていないのではないだろうか?本当に緊急事態になれば、その気になり、コロナウイルスに対して病院でももっと徹底的な対応を取れるはずだ。


こういうことを考えるのは、コロナウイルスの重傷者が日本の数十倍に発生している欧米各国が、医療崩壊ということを叫んでいないからである。もちろん、日本と同様に医療現場は大変苦労しているはずなのだが、それでもベッド数が足りないという報道を見たり聞いたりしたことがない。これはどういうことなのか?既に、医療崩壊が発生しており、改めて報道する必要はないというのか?


コロナのために立ちないという報道で覚えているのは、お墓が足りないという話だ。欧米諸国では未だに土葬を行っているのが主流で、そのためにお墓を作る土地が足りないというのは、コロナウイルスの第一波と言われていた頃には言われていたのだが。その後どうなったのだろうか?


医療崩壊という状況について、海外と日本ではレベルが違うようだ。日本ではあまりにも医療機器を煽る報道が多すぎる気がする。



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