日本政府はこのお正月の時期のGoToキャンペーンの中止を決定した。私はこの方針変更を残念に思っている。12月になってから百万人あたりの死亡者数は増えてきていたが、ここ数日は減少傾向にあるように見えるからだ。死亡者が出るのは残念だが、経済も回さないと大変なことになる。ここのところが理解できない方が多い。人の命は何事にも代えがたいというのと、自分の命が一番心配という気持ちになるのはやむを得ないところもあるが、この先のことを考えると心配だ。
日本の状況に関しては、もう数日経った段階で今後の予測を考えてみたい。
今回は海外の状況が変わってきたので、それを見てみたい。
上のグラフは、いつもの「OurWorldInData」から入手したものである。
イタリア、スウェーデン、英国、ドイツと欧州各国はほぼ同じようなグラフの傾向を示している。つまり、8月末頃を境として、それ以降百万人あたりの死亡者数は増え続けている。私は、独特のコロナウイルス対策を取っていたスウェーデンには期待していたのだが、どうもあまりうまく対策が行われていないように見える。
欧州各国で、ロックダウンのやり方には色々違いがあるようだが、そういう違いが死亡者数には影響していないようにも見える。グラフでも見てわかるように、第一波と言われていた3月頃の値を抜き去るような勢いである。
一方、アジアでは韓国も日本も欧州各国ほどではないが、死亡者数が増えてきている。最近のニュースでは韓国も安閑としておれない状況になりつつあるようだ。
このグラフを見る限りでは、コロナウイルスはインフルエンザ同様に寒い冬の時期に流行るという話もあながちうそではないように思える。
確かに、上のグラフにはないが、オーストラリアやニュージーランドは、死亡者数は増えていない。
ただ、南アフリカは欧州諸国と似たグラフになっている。ここも死亡者が増えていないのなら、寒い時期にはコロナウイルスは流行らないというのが本当に思えるのだが。
いずれにせよ、欧州の状況をみると、コロナウイルス対策は単にロックダウンをしただけでは解決しないように思える。英国ではワクチンの投与が始まったようなので、その結果が出てくるとどうなるのか、もう少し時間が経たないとなんとも言えない。
0 件のコメント:
コメントを投稿