2015年1月8日木曜日

インテルの超小型パソコン Intel Compute Stick

現在アメリカのラスベガスで開催されているCES(Consumer Electronics Show)でインテルが超小型パソコンを紹介している。今年の3月にも発売されるようだ。



インテルのホームページを見るとその概要がわかる。
OSはWindows 8.1もしくはLinuxがプリインストールされている。長さは4インチつまり約10cmである。クワッドコアのAtomCPUを搭載している。無線LANを搭載、SDカードスロットやHDMIインターフェースもあるという。

ZDNetのサイトからの情報では更に詳しい情報がでている。CPUはAtom Z3735F Bay Trail processerで、その他のコンポーネントは搭載するOSはによって異なる。Windowsを搭載したStickでは2GBのRAM、32GBのフラッシュストレージで構成されている。さらにマイクロSDカードスロット、フルサイズとmicroサイズのUSBポート、Bluetooth 4.0、無線LAN 802.11/b/g/n、HDMIポートが装備されている。micro USBポートは電源供給用に使用される。

価格はWindows 8.1版が149ドル、Linux版が89ドルに設定されている。価格の差は主にRAMとフラシュストレージの容量による差である。

これを読むと、いよいよコンピュータもここまで来たかと技術の進歩に驚かざるをえない。いままでもボードコンピュータのRaspberry Piのような製品が出てきていたが、実際のWindows搭載パソコンがこんな形になるのはもう少し先だと思っていた。

このStickはHDMIのインターフェースを持っているので、もちろん大型ディスプレイに接続して、画像を見て通常のパソコンのように操作することは可能だ。

しかし、通常ディスプレイを必要としないようなところに、ビジネス用途としては展開していけるのではないかと思う。例えば、監視カメラなどの用途では、Stickにカメラを接続して、その映像はネットワークを介して他の場所で見ることが可能である。

ある場所での温度や湿度などの定点観測にも使用できる。観測用の機械をこのStickに接続して、その情報をネットワークを介して送るのだ。

あるいはなにかロボットのようなもののコントローラとしても使用が可能だ。製造用のロボットに接続して、そのロボットを制御するのだ。今まで以上に込み入った制御が可能になるのでは。

以上、いくつかの使用例をあげたが、この他にもいろいろの用途が考えられると思う。

更に言うならば、コンピューターをこれ以上小さくしていく時にじゃまになるのは物理的に場所をとっているもので、コネクターが一番先に問題になるはず。一つのコネクターでいろいろの用途、つまり電源供給も、外部とのディスプレイやプリンターなどの接続も統一したコネクターで行いたいと考えるはず。もう既にこういう検討に入っているのかもしれないが、新しいコネクターの企画づくりが必要なのではないか。

あるいは、無線を使用した接続に切り替える動きも加速化すると思われる。プリンターとの接続は無線LANで既に行えるようになっている。こちらの方が電源供給意外のすべてのコネクターを取り除けるので本命かもしれない。

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