Googleの「Chrome Dev Summit 2015」が11月17日、18日に開催された。その中のキーノート・スピーチの中身を簡単に紹介する。
Android用のChromeを開発してこれで3年になるそうだ。もう少し前から使っていたような気になっていたが、まだ3年らしい。
そのAndroid用のChromeは昨年4億のユーザの使用だたが、今年は8億になったという。1年で倍増したわけである。
Googleの調査では、モバイルユーザは毎月平均25個のアプリを使い、100位上のサイトを訪問しているという。1000サイトを訪問している人もいるようだ。
ユーザが使っている25個のアプリのうち、その使用量上位3つのアプリで全使用量の80%の時間を使っている。
アプリケーションでの通信量よりもウェブの通信量の方が多く、2倍である。
モバイルアプリの製作は重要で、Flipboardはモバイル用アプリを提供してから75%の伸びを記録した。
ということで、モバイル戦略にはWeb対応は非常に重要である
GoogleのChromeチームは、モバイルでのWebの使い勝手向上のために、他のブラウザ開発者と協力したり、その他のWeb関係者とも協力している。その一つが標準化の作業である。Web上でのいろいろのことを標準化することで、効率化などのほかいろいろの面で効果が出てくる。
Chromeの開発で重要な事は3つある。それは、信頼性、性能、ユーザとの関係である。
信頼性(Reliability)で大切なのは、常にネットワーク接続は大丈夫であると考えないことだ。不安定を前提にアプリなどの開発を行っていくことで信頼性が向上する。
性能(Performance)では以下の様な数字をターゲットにしている。それぞれのターゲットの頭文字を取ってRAILと呼ぶ。
反応時間(Reaction Time):100ms以下
動画の表示速度(Animation time): 16.67ms以下
システム不稼働時間(Idle Time): 50ms以下
画面表示所要時間(Load Time): 1s以下
いずれも、ブラウザの反応が、ユーザがブラウジングしていて不快に思わないと考えられる時間に設定している。
こうした目標のもと改善努力を行って、
メモリの使用量 10%減
スタートアップ時間 25%減
Macでの電源使用量 25+%減
を実現している。
さらに性能改善のため、AMP(Accerated Mobile Pages)というWebページを用意しており、RAILの改善に寄与している。
また、POLYMERというWeb標準の一角を占めるWeb Coponentのラッパーライブラリの改良も行っており、従来よりも4%小さく、36%速くなっている。
ユーザとの関係(Engagement)でのトピックは、Home Screenアイコンの採用とPush通知(Push Notification)である。
Home Screenアイコンの採用は、ユーザのアクセスを伸ばすのに役立っており、その採用は今年の5月から11月にかけて79%と伸びている。これはアイコンをホームスクリーンにのせることにより、自分たちのホムページにユーザを呼び寄せるのに役立っている。以下の画面は日本の「SUMO」の例である。
Push通知(Push Notification)の採用はFacebookやeBayなどが採用している。そして最近は毎日3.5億のPush通知が毎日送られている。これは1ヶ月前には250Mだったのでいかに伸びているかが分かる。以下の画面はそのPush通知の例である。
この他、Web関連の開発で標準化を始めとして、いろいろ貢献していることも話をしたが省略する。全体として、モバイルのWeb向けの開発に対して重要性を強調したキーノートスピーチであった。
2015年11月19日木曜日
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