2017年4月14日金曜日

森友学園問題と北朝鮮のミサイルとはどちらが重要か?

最近、森友学園の問題をいろいろと国会で質問している野党に対して、北朝鮮のミサイルは緊急の問題で森友学園の問題など議論しているときではないという話が出ている。

確かに、もしも北朝鮮からミサイルが飛んできたら、それこそ森友学園の問題などすっ飛んでしまうだろう。

しかし、だからと言って森友学園問題をウヤムヤにしてしまうのが良いかというと、そうではない。

どうしてかというと、森友学園の問題というのは単に国内の問題であって、日本の中だけで解決できることである。自民党や安倍政権が即座に解決しようと思うなら、なかったはずの会議録などの開示も含めて、実際に起こったことをきちんと検証して、說明すれば良いのだ。即座に解決できてしまう。まあ、これが簡単ではないからウヤムヤにしようとしているのだが。

それに引き換え、北朝鮮のミサイルの問題はそう簡単ではない。北朝鮮とは話し合いで解決できるような状況にない。国内問題ではないからだ。更にミサイルが飛んできたら、大問題なのだが、それを防御でいる手段はいまのところ日本にはない。飛んでくるミサイルを撃ち落とすなど、ミサイルが日本国内の飛んでこないようにする方法がないのだ。

飛んでくるミサイルを撃ち落とすTHAADミサイルはアメリカでは用意しており、韓国にも配備されたりして、話題になっている。しかし、それで飛んでくるミサイルを完全に防御できるものではない。ひょっとしたら、一つくらいは撃ち落とせるかもというところだ。今のところ、ミサイルを100パーセント守る方法はないのだ。

ところが、これに対して自衛隊の増強をやらないといけないという話が出てくるから余計にややこしい。自衛隊の即座の増強といって、自衛隊の人員や通常の装備をいくら増やしても飛んでくるミサイルには何の対策にもならない。

飛んでくるミサイルを今のところ防御するには、北朝鮮が発射を用意したら、事前にそのミサイルを叩き潰すしか手はない。しかし、どこにあるのかわからないミサイルまでは叩き潰せないのではないだろうか。ミサイルを飛ばしたら、金正恩氏を殺害すると脅すことは出来る。そして実際にミサイルを発射したら彼を殺害するのは一つの対抗手段だ。しかし、金正恩を殺害したら、日本にも数十発はミサイルが飛んで来るだろう。飛んでくるミサイルは今のところ守る手段がないと言って良い。

ということで、森友問題と北朝鮮のミサイルを並べて比較して、森友問題をウヤムヤにしていまえと言うのは、おかしな議論である。さらに、北朝鮮のミサイル対策に単なる自衛隊の増強をとなえるのもおかしなことだ。

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