2020年9月2日水曜日

コロナウイルス真理教は恐ろしい

 今年の2月に友人たちと津軽旅行を3泊4日で行ったときには、コロナウイルスがこんなに世の中を一変させるとは考えられなかった。八甲田のロープウェイにはたくさんの外国人の観光客を見かけた。八甲田山から滑り降りるスキーをやっているのだ。誰もマスクなどしていなかった。

2月末頃に飲み会をやったのだが、その頃にはマスクをしている人が多かった。ただ、私はまだしていなかった。

3月になると、飲み会を含めて、いろいろの会合がすべて中止になった。

クルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号でコロナウイルスの集団感染が発生したのが、2月だった。報道が最初に行われたことはまだ対岸の火事だったが、中国の武漢の都市閉鎖などの報道を受けて、危機感が深まった。

このブログでは、2月21日に神戸大学の岩田教授がYoutubeにアップしたビデオについてコメントしている。先生の警告が政府の対応に影響するだろうと予測している。後で知ったことだが、さっそく河野防衛大臣が自衛隊に対して、ダイヤモンド・プリンセス号に入船する際に注意して対応するよう求めている。

2月28日には小中学校の一斉休校はやらないほうが良いという話を書いている。小中学校の児童生徒は感染しにくいし、しても軽症で死なないという海外からの情報を示して。

3月23日には、コロナウイルスの正しい対処の仕方というのを書いている。今見ても、正しい対処の仕方だ。

4月に入ってからは、世界各国のコロナウイルスの状況をデータで入手して、各国の人口あたりの死亡者数について、日本や韓国が欧米諸国に比較して二桁ほど少ないことを説明している。

現在のコロナウイルスの状況は、日本政府からの発表もあるように、7月にピークを迎えており、現在は減少傾向にあるという。この状況からいうと私のブログの情報も意外と良かったと言える。現在は死者数が数は少ないが減っていないのが気がかりな点だ。

2月から4月頃のコロナウイルスの状況が上の説明で何となく思い出せる。ダイヤモンド・プリンセス号に感染者が出た頃はまだ大きな騒ぎにならなかったのだが、発生元の中国武漢や欧米諸国でのコロナウイルスの蔓延状況を見て、騒ぎが大きくなってきた。

報道も、テレビのモーニングショーを筆頭に、新聞や週刊誌もコロナウイルスの状況を大きく報道しだした。特にテレビの報道はテレビ朝日を筆頭にコロナウイルスの恐ろしさをこれでもかというぐらいに行っていた。それはその成果として、視聴率が大きく上がったからである。出演者もコロナウイルスの怖さを話しできる人を選んでいたようだ。現在もその傾向は続いている。

私自身は、こういう報道をしても、日本全体としてはもう少し冷静な判断を下すだろうと考えていた。(意外とそういう判断をしている人が多いのかも知れないが)

しかし、予想に反して、日本全体がコロナウイルスの恐ろしさに敏感になりすぎて、3密の徹底だけでなく、外出の自粛、イベントの開催中止、歓楽街への出入り禁止、など経済活動が制限を受ける体制に突入してしまった。報道などの影響を受けて出されたコロナウイルスの感染症指定が問題だったと思う。

そして、日本中にコロナウイルスは恐ろしいという考え方が蔓延してしまい、感染した人や両関係者に対する問題対応が出たり、自粛警察等というのも現れた。

まさに、教祖様はいない(教祖様はコロナウイルスかも)のだが、コロナウイルスは恐ろしい、という教義が日本全国に行き渡ってしまった。それは、例えていうならオウム真理教を思わせる事態に発展した。宗教と同じで、あれこれコロナウイルスは危ないということを言い続けられていると、それを信じてしまうという事態に陥ったのだ。オウム真理教と言わないまでも、催眠術に罹ったような状態になってしまった。

外出先でマスクをしていないようなら、白い目で見られるし、はては口頭で注意を受けるという状況だ。石を投げられるかも知れない。

いったん、こういう状況が発生してしまうと、オウム真理教の信者が周りからなんと言われても、教祖様を信じて疑わない状況と同じになってしまう。そして、その状況を解除するのが大変難しくなってしまう。海外では、日本よりも人口密度あたりの死者数や患者数が高いのに、マスクをしなかったり、ハグしたり、わりとコロナウイルスを恐れていない。コロナウイルス真理教に罹っていないところが多い。

そういう状況下でも、最近のテレビ報道などを見ると、コロナウイルスに対するトーンが落ちてきている。見ている人もコロナは恐ろしいだけでは、もはや番組に対する興味を失ってきている。これだけ長い期間同じことを聞かされてきていると、慣れが出てくる。

もっと大きいのは、スポンサーの動きだろう。テレビは視聴率だけ上げても、収入が良くなるというわけではない。スポンサーがつかなくなってしまえば終わりだ。この経済状況では、多くの会社がテレビのスポンサーから降りるという判断をし始めているのではないだろうか。あるいは、スポンサー料を下げてくれという話が来ているかも知れない。テレビにとって、マスコミにとって、お客様は神様ではなく、スポンサー(広告主)は神様だ。こんな状況が続くと、自分たちの局の運営にまで影響してくることがわかってきたのではないだろうか。最近のテレビを見ていると、そういうように感じるのだが。

ただ、いまだにどの報道も感染者数をトップで扱っており、死者数では扱っていない。死者数ではニュースにならないのだ。少なすぎて。言いすぎかも知れないが、日本で、一日に10人ほどが死んでもあまり気にならない。だが、感染者が1000人というと気になる。催眠術と同じように効果を狙った数字がはびこっている。これをなんとかしないといけない。



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