スウェーデンのコロナウイルス対策は、小中学校の休校もなく、緊急事態宣言も出されなかった。ロックダウンという方法を取ることなしに、ソーシャル・ディスタンスを取り、高齢者を隔離することなどの対策を行うことで、感染のピークを抑え、医療崩壊を回避するようにしたことだ。
このスウェーデンのコロナウイルス対策に関しては、いろいろの意見があったが、スウェーデンはその対策を変更することなく実施てきている。
上のグラフはOurWorldInDataから入手したものである。
このグラフは対数グラフになっているので、注意してもらいたい。縦軸が対数目盛になっている。横軸は日付である。
スウェーデンは緑色の線で示されている。9月4日には0.06人で、9月に入ってから0.1を切ったのだ。これは日本の0.1を上回り、ドイツの0.05人、韓国の0.04人に近い数字を出してきている。つまり、スウェーデンの対策は結局うまく進んでおり、9月の時点では他のヨーロッパ諸国(ドイツを除く)よりもいい数字が死亡者数に関して出てきたということだ。
このグラフでは示していないが、ヨーロッパの各国は殆どの国が百万人あたり1.0人を切ってきており、0.1人に近づきつつあるかすでに切ってきている。
日本は7月中旬頃から徐々に増えてきており、最近は0.1人あたりの数字をウロウロしている状況だ。
韓国は日本同様に増えてきているが、9月4日の段階では0.04人である。
米国は未だに高い数字(2.6人)を出しており、まだコロナウイルスが収まってきたとは言えない状況である。
どんな数字であれ、死者が出るのは良くないが、病気なので、感染すれば死亡する人も出てくる。従って、百万人あたり0.1人までくらいなら、やむを得ない数字と言えるのではないだろうか。
日本は0.1人で横ばい状況なので、このまま進むとちょっと心配だ。ただ、感染者数が減ってきているので、今後死亡者も減ってくると考えられる。
世界的に見て、一部例外はあるが、コロナウイルスは収まってきているようなので、来年のオリンピックの開催は問題なく行われるのではないだろうか。
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