2020年9月27日日曜日

商業捕鯨再開から1年以上経過した

 国際捕鯨委員会(IWC)は、新型コロナウイルスのため、9月に開催を予定していた総会を1年延期し、来年9月に行うことにした。


昨年、日本がIWCを脱退してから初めての会議になるはずだったのだが。


考えてみると、日本が脱退してからクジラ捕鯨に関連するニュースは、殆どないに等しいくらいになってしまった。海外で日本の捕鯨に反対していた人たちの活動も、ニュースで報じられることもない。


結局あの騒ぎは何だったのか?


私は日本のIWCの脱退は正解だったと感じている。あのまま継続していても、日本を非難することだけが拡大されて、日本の評判を落とすだけになっていたのだから。


この日本批判は、全く当たらないものなのだが、アメリカやオーストラリアなどでは、大いに盛り上がった。


この一つの原因として、私は人種差別が根底にあると思っている。日本の捕鯨を問題視している大半の人達が、白人種である。その人達の考えの根底に、黄色人種への差別の考えがあるように思う。もし、日本が白人種の国なら、ここまで騒ぎを大きくしなかっただろう。その証拠に、ノールウェーなどの国の捕鯨に関しては、それほど大きな反対を行っていない。


第二次世界大戦が終わり、日本の敗戦で決着がついた。それ以降、日本は対外的に強い態度で交渉を持ったことがあまりないように思う。今でも、日本に駐留する米軍の権利などで、ドイツなどが米軍と交わしている条件よりも悪いままで見過ごしている。結果的に、大きな問題を引き起こさなかったのだが、その代わりにいつも自分たちの権利、主張を強く押し出せず、そんな交渉をずっと行ってきて折り、損をしている。


IWCの脱退についても、日本はやむなく押し付けられて脱退したようにも感じられるかもしれないが、ここは日本が自分の主張を通して脱退したと考えたい。対外交渉でこういう強気の方針を今後も他の場面でも打ち出してもらいたいものだ。


IWCへの資金は日本がかなりの額を分担していたのだが、それがなくなってしまったので、IWCはそのうちに資金繰りが悪化して、活動も低下していくはずだ。そこを見越して、次の強気の方針を打ち出せば良い。状況によっては、南氷洋での捕鯨の再開も可能である。


それにしても、今まで捕鯨が規模を小さくしてしまったこともあり、日本での鯨肉の消費量が増えていないという。これまで長く、捕鯨を止められてきた弊害が残ってしまったということだ。もとに戻すには相当の時間と努力を必要としている。


しかし、鯨肉の文化はまだ色々のところに残っており、徐々に復活していくのではないか。最近では、イワシやカツオなど、今まで日本で大量に消費していた魚の漁獲量が減ってきている。それに対する備えとしても鯨肉をもり立てたいものだ。



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