コロナウイルスの状況は日々、刻々と変化してきている。
状況は世界的に見るとあまり改善されていない。ブラジルや米国では未だに改善の兆しが見てきていない。以下の図は私が関心を示しているいくつかの国の死者数(百万人あたり)の状況を示したグラフである。(いずれのグラフもOurWorldInDataから入手)
国々で死者数のデータのとり方などで違いがあり、正確ではないものもあるが、傾向を示しているので良しとしたい。メモリは対数目盛なのでその点は注意してもらいたい。普通のグラフにすると数値の小さい国はほとんど差がわからない。
最近、ヨーロッパの国で死者数が増えているという噂があるが、このグラフを見ると、英国、イタリア、デンマーク、ドイツなどで明らかに増えてきている。ただし、数値としては1.0以下なのでそれほど問題にするものではない。
上の図はそのグラフ上で9月29日の各国のデータを示すようにしたものだ。ブラジル、米国、南アフリカの国は一つの群とみなせる。死者数が1.0以上で死者数が減ってきていない。英国、イタリー、デンマーク、ドイツ、フィンランド、スウェーデンなどのヨーロッパの国々はもう一つの群である。0.1から0.5の間の数値の国々だ。もう一つの群が、日本と韓国でその数値は0.1を下回っている。
上のグラフは、スウェーデンとその周りのデンマーク、フィンランドを比較してみた。スウェーデンはコロナウイルスに対して緩やかな規制でずっと対応してきたことで知られている。
このグラフを見ると、スウェーデンが他の国をしのいで、死者数では低い値に持っていっているように見える。緩やかな規制に関してはいろいろ問題視されていたが、現在の状況を見ると、過去には問題があったが、結果としてうまく行っているように思える。
上のグラフはアジアの国を比較したものだ。アジア全体としては、死者数は増加傾向にある。韓国などを見ても数字としては小さいが、増加している。フィリピンも同じ傾向だ。日本はここに来て、死者数は減ってきており、9月30日現在では韓国よりも良い数値になっている。中国はほとんど死者が出ていないようだが、このデータそのものが信用できないので、なんとも言えない。
いずれにせよ、日本は世界の国々から見ると、死者数に関しては優良国の部類に入る。今月からGoToキャンペーンに東京も入り、本格的になるが、死者数の現状傾向は継続してもらいたいものだ。
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