2018年8月30日木曜日

本当に車はEV時代に突入するのか?

いま世界の自動車はEVに向かって進んでいるように見える。
中国もEUも近い将来に車をすべてEVにするというのだ。
日本のメーカーもやむを得ずEV化の方向に向かって進んでいるようだ。

私はそれでもEV車の方向には進まず、結局HV車、あるいはPHV車が残るような気がする。

その理由だが、まず、充電時間である。どんなに技術的に頑張ってみても、今のガソリン車のように数分で燃料が満タンになるということはなさそうだ。充電したバッテリーをガソリンスタンドで交換という手もあるが、これは車の設計に大きく影響を与える。バッテリー交換を簡単にするような車の構造にしないといけない。バッテリーを常時おいておく場所の確保も容易でないように思う。

この充電時間、つまりバッテリーの問題は、我々の満足するレベルには改善されないと思う。100年先はわからないとしても、ここ数十年はそんな良いバッテリーは開発されない。

さらに、充電する電気だが、これも結果的には、化石燃料による発電が主なものである。ちっとも環境に優しくない。さらに、その電気を車にまで持ってくるのに、電力ロスが大きく生じる。

これに比べると、HV車やPHV車は今のガソリン車の発展方向として理にかなっていると思える。

燃料は基本的にはガソリンなので、ガソリンを満タンにする時間はガソリン車と変わらない。

ガソリンエンジンから発電して、バッテリーにため、それを使用して車を動かすこともできる。むしろ、これからはガソリンエンジンで車を直接動かすのではなく、バッテリーで車を動かく方向にシフトしていくのではないか。

発電機はバッテリーのそばにあるので、伝送効率はすこぶる良い。送電ロスが少ないのだ。さらに、ブレーキを掛けたりしたときには、その力を利用して、発電機を回し、発電できている。

今でも行われているのではないかと思うのが、走行状態に寄って、ガソリンエンジンを使ったほうが良いか、モーターを使用したほうが良いかを、判断して、走行距離を上げるなどの施策を取ることが可能だ。

こういう事を考えていくと、どうして今世界はEV車の方向に向かっているのか、不思議でならない。

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