北海道で感染者数が増えているという。さらに、全国でも感染者数が増えているという。
そこで、「感染者数が増えても、死亡者数は増えていないではないか?」と問いかけてみる。
そうすると、かえってくる返事が、「感染してから死亡するのは、感染した後、2週間から1か月ほどなので、その頃になると増える」というものだ。
確かに、感染してから死亡するのには2週間から1か月、長いときには数か月かかると言われている。
しかし、感染者数が増えたら、そのまま死亡者数もある遅れをもってそのまま増えるのだろうか?ある程度はそういうことが発生する可能性がある。しかし、その増減は同じようなカーブを描くのだろうか。
実際には、最近の傾向は、感染者数が増えたからといって、それ以降2週間から1か月くらいに死亡者数が増えていない。以下のグラフを見てもらうとよくわかる。(グラフは東洋経済オンラインのサイトから入手)
一つは全国の感染者数のグラフである。もう一つは全国の死亡者数のグラフだ。それぞれのグラフは8月30日付近でつなぎ合わせている。
この二つのグラフを見てみると、感染者数のグラフと死亡者数のグラフに明らかな関連性があるとは見えない。死亡者数は確かに2週間から1か月ほど感染者数から遅れて発生するように見えない。
これはどうしてなのだろうか?
考えられる原因は、感染者の大部分が感染しても死亡しない人だということである。感染者に若者が多いことも原因しているはずだ。
いずれにしても、「感染者が増えたら、死亡者数も増える」というのは、間違っているようだ。少なくとも死亡者数は増えたとしてもわずかなものと言える。
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