このところ、マスコミは感染者数が増えてきたと大騒ぎだ。本来は、感染者数ではなく、PCR検査の反応が陽性の陽性者数のはずなのだが。
それにしても、その陽性者数の増加の原因は何か、マスコミはなにも調べないで大騒ぎである。
実はPCR検査数が11月から大きく増えている。以下のグラフでそれがよくわかる。(グラフは東洋経済オンラインのコロナウイルスのサイトから)
上のグラフで見るとあまり目立たないようだが、10月のPCR検査数は20,000件プラスアルファを上限として推移している。ところが、11月のPCR検査数はほぼ30,000件を上限として推移している。グラフのメモリが最大60,000件での表示になっているので、それほど差があるように見えない。それでも7日間平均のラインに注目してみると、11月初めごろから増え続けているのがよくわかる。
PCR検査数の2万件から3万件という増加は、1.5倍くらいの増加である。それなら、陽性者数も増加するのは当然の話だ。
それでは陽性者数の増加はどうか。
上のグラフのように10月頃は600人くらいだったが、最近は1,800人くらいに増加しているので、約3倍の増加だ。その点からいうと、確かに陽性者数は増加していると言える。しかし、PCR検査数の増加も考慮してみると、1.5倍はいかない程度の増加なのだ。
こういう点を見ないで、単純に増加した、増加したとコロナウイルスをあおる報道はよくないのではないだろうか。
さらに言うなら、問題は陽性者数ではない。死亡者数である。この数が近い将来、陽性者数のように3倍にもなっているだろうか。現在陽性者の中で死亡者が出てくるには時間がかかる。2週間から1か月くらいの遅れでどのくらい死亡者が出ているか。これで、本当に第三波が来たかどうか確認したい。
それにしても、PCR検査数が11月になって増えているのはどういうことなのか?一つの原因として考えられるのは、GoToキャンペーンなどで大勢の人が集まる機会が増え、その対策として主催者などが事前に参加する人に、PCR検査を依頼するということがあり、それが原因と考えられる。
もう一つ考えられるのは、インフルエンザのワクチン接種時に、同時に病院側が来院者にPCR検査を勧めているのではないだろうか?
いずれにせよ、私個人では調査できない話だが、マスコミなど大きな組織なら調査も可能なのではないだろうか。こういう調査と実態報告こそ、マスコミの大きな役割のはずである。
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