少し前の記事だが、『ドイツに帰ってやっと分かった「日本のコロナ感染者数が少ない理由」』という記事を見つけた。7月31日付の記事である。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74509
ドイツはしばらくの間はヨーロッパ諸国の中ではコロナウイルス対策はよくできていると言われていた。しかし、最近になって死亡者数は大きく増えてきている。日本などの比ではない。
上にあげた記事では、ドイツは週に100万件のPCR検査を行っているそうだ。たぶん、これは今でも変わらないのだろう。こんなに多くのPCR検査を行っているのに、コロナウイルスによる死亡者数はこのところ増え続けている。
一部の感染症専門家は、PCR検査を増やせと言っているが、この事実を見ると、どうもやみくもにPCR検査を増やすのは、コロナウイルス対策としては良いものではないようだ。
記事の内容が正しいかどうか、確認するために、いつも私が使用している
「OurWorldInData」で、いくつかの国のPCR検査数を確認してみた。
以下のグラフがその結果だ。
千人当たりの毎日のPCR検査数のグラフである。残念ながらドイツのデータは入手できなかった。「OurWorldInData」では、ドイツの毎日のデータが手に入らなかったようだ。ドイツでは毎日のPCR検査数は発表していないのかもしれない。
このグラフで上位の3か国は、フランス、イタリア、米国である。下位の2か国は、日本と韓国である。
グラフだけではわかりにくいので、上のように11月19日の各国のデータを表示してみた。これだと、米国は4.80、イタリアは4.14、フランスは3.81で、日本は0.27である。米国、イタリア、フランスなどは日本の14倍以上のPCR検査数である。たぶん、ドイツもフランスやイタリヤ以上の検査数だと想像できる。
これだけのPCR検査数を行っても、コロナウイルスによる死亡者は日本の何十倍という死亡者数を出している。
この事実を見ると、単純にPCR検査を増やしても、効果的な対策になっていないことがわかる。
やはり、コロナウイルス対策は、日本のようにマスクをする、手洗いをする、うがいをするという対策が効果的なようだ。
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