2020年8月11日火曜日

新型コロナウイルスー国内幹線の状況のグラフ(東洋経済オンライン)を読む

 コロナウイルスの状況をよく知る上で大切なのは、データを読み取ることである。そのためには、コロナウイルスのデータを収集し、それを表にしたり、グラフにしたりすることで、状況を掴み取ることが大切だ。

以前から、コロナウイルスの状況に関しては、感染症の専門家、医療関係者、あるいはその他の人たちからいろいろの意見が出ている。

しかし、こういう意見の中にいは、コロナウイルスの状況をデータで適確に捉えて、それをベースに意見を言っていると思えない人が多い。

また、一般の人も、そういう専門家の意見とか医療関係者の意見を聞くのは熱心なのだが、その意見がどういうデータをもとに発せられているかということに疑問を持たない人が多いように思う。

私はこのブログで随分前から世界のコロナウイルスの状況に関して、感染者数や死者数などを調べてその推移を表やグラフなどにしてきた。そして、自分で色々とデータを集めるよりも、ネットの中にそういうものを提供してくれるサイトがいろいろ有ることに気づいて、それを利用することにした。それの方が余計な手間を必要としない。

世界では、以前も紹介したことがあるが、OurWorldinDataというサイトが気に入っている。日本では東洋経済オンラインのコロナウイルスのサイトが良い。

この2つのサイトを使用して、世界と日本のコロナウイルスの状況のグラフを入手して、時々ブログで紹介している。

この2つのサイトは、奥行きが深く、単にグラフや表を表示しているだけではない。そのサイトで、自分でグラフなどを自分の都合のいい形に変更してみたり、そのままでは表示されていないものを、指定して表示できるようになっている。

今回は東洋経済オンラインのコロナウイルスのサイトのグラフの使い方を紹介したい。

このサイトは毎日そのグラフがアップデートされている。データは主として厚労省のコロナウイルス関連サイトから入手している。

リンク先は以下のところである。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

リンク先に飛ぶと、上のような画面が表示される。

目に入ってくるのは、全国の状況である。

表示されるのは、「検査要請者数」、「入院治療等を要するもの」、「退院・療養解除」、「重症者数」、「死亡者数」、「PCR検査人数」、「PCR検査件数」、「実行再生産数」、「年齢ベルの陽性者数」である。


検査陽性者数のグラフは上のようなものである。棒グラフは毎日の検査用整数を示している。折れ線グラフは移動平均線での表示である。説明されていないが、7日の移動平均で示されているようだ。

「新規」は毎日の新規の数が表示されている。「累計」をクリックすると、累計の表示に変更される。

また、下にある棒(赤い矢印で示している)をドラッグして左の方に持っていくと、3月や4月のデータが表示される。

死亡者数やPCR検査検査人数のグラフの見方も検査要請者数のグラフと同様である。

「全国の状況」の下に「各都道府県の状況」が表示されている。何もしていない場合には、全国一検査陽性数の多い東京都のグラフが表示されているはずだ。


「検査陽性者数」、「退院・療養解除」、「死亡者数」、「PCR検査人数」、「実効再生産数」のグラフが表示されている。各グラフの表示の仕方については、全国のものと同じである。例えば、3月や4月頃のデータは、グラフの下の棒をドラッグして前に持っていくことで表示できる。

他の都道府県のグラフを表示するには、画面左側の都道府県の検査陽性者数の棒グラフの棒の部分にマウスのポインターを持っていくと、各県の表示が現れる。棒グラフの上に表示されている地図でマウスのポインターを県の上に持っていくと、やはり指定した県のグラフが表示できる。

感染者数が少ないとか、PCR検査数がおかしいとか、死者数が少なすぎるとか、いろいろ意見を言う前にこのグラフをしっかり見て、意見を言ってもらいたいものだ。あるいは、他の人の意見を聞くだけでなく、こういう国からのデータをきちんと入手して、そのグラフや表などを見て、コロナウイルスの状況を把握してもらいたいものだ。


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