2020年8月21日金曜日

どうしてコロナウイルスはこれはど恐れられるようになったのか

 コロナウイルス騒動が発生したのは、中国の武漢だった。実際に発生したのは昨年の12月頃だが、それが日本で話題になりだしたのは、今年の1月ごろである。厚労省の1月10日の報道発表資料に、中国武漢での原因不明肺炎の発生が伝えられている。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08851.html

この時点では、情報が少なく、対応も大げさなものではなく、武漢市からの帰国者や入国者に自己申告を促している程度だ。それも発熱がないかなどのチェックにとどまっている。

1月31日時点での日本国内の発生者は14名で、その殆どが武漢からの帰国者である。

その後、2月3日にダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に着岸した。そして、そのクルーズ船で新型コロナウイルスの感染者が出たことが判明した。

その後、徐々に国内での新型コロナウイルスの感染者が増えてきて、2月末には239名(患者217名、無症状病原体保有者22名)になっている。

3月になると、感染者数はますます増えてきているが、日本の感染者数はイタリアやフランスなどの欧州諸国、米国などに比較して少ない。大騒ぎになったのは欧州各国だった。

その影響で、日本でも欧米各国のような大きな数の感染者数が発生するのではないかという恐れが出てきた。

このような推移で新型コロナウイルスの恐ろしさが日本国内で広がりだしている。吉村大阪府知事が、大阪府と兵庫県の行き来を抑えるように要請したのもこの時期である。

この時期に阪大元総長の平野俊夫教授(医学博士、免疫学、腫瘍病理学)が、「3月27日:なぜCOVID-19はこれほど恐れられているか? 〜過度に恐れる必要はないが、決して敵を甘くみてはいけない!〜」という表題で、コロナウイルスについて解説文を出されている。

http://kozu5.my.coocan.jp/OhtaProfHiranoCorona.pdf

私は、この解説文は吉村知事は事前に読んでいると考えている。これをもとに、「大阪・兵庫間の移動自粛要請」を出したと思われる。

この解説文の結論は以下のようなものである。

1)何もせずに放置すると、日本では最悪、70万人から250万人、世界では1.9億人が死亡する。

2)ワクチン開発は必要だが、開発に少なくても2−3年あるいはそれ以上かかる

3)新しく治療薬を開発するためには5~10年はかかる。

4)今後、終息までに1−2年はかかる。

5)個人的には、感染防御に努める。まずは丁寧な手洗いを頻繁に行う。

6)3条件(3密)を避ける。

以下もう少しあるが省略する。上の内容は文章を簡潔にしたので、詳細はリンク先で読んげもらいたい。

この解説文で問題なのが、1)の死亡者数の予測である。予測が現在の数値と全く違っている。多すぎるのだ。現在、日本の死者は1155人、世界の死者は79.2万人である。

こういう数字が出てきたのは、北大の西浦先生の予測と同じで、死亡率を世界は4.6、日本は3.5と見積もったからだ。この死亡率の算出された資料を探してみたのだが、見つからなかった。もちろん、死亡率は単純な割り算で算出されるので、どの時点での数値をとって算出したのかがわかれば、自ずと分かるはずなのだが。

ともかく、今の所実効再生産数は1.0を割っている。つまり、感染は広がっていない。

こういう発言をした人は、この際もう一度解説文を出すべきなのではないだろうか?もし、その人に責任感があるのなら。




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