2020年8月14日金曜日

コロナウイルス(COVID-19)にはビタミンDが有効だ

 コロナウイルスの罹患率や死亡率に、ビタミンDが大きく関わっているという話がある。ネットで調べていくうちに、これは実に重要な情報だと思うようになった。コロナウイルスに関心のある人で、しかも感染を予防したいとか、罹っても軽症で済ませたいと考える人は、ビタミンDの摂取をきちんと行うようにするのが良い。ただし、ビタミンDはそのまま食事から取れるわけではなく、ある時間日光にあたることで、体内で生成される。つまり、日光浴が必要ということだ。

コロナウイルスとビタミンDに関しては、4月9日にサウルイースタン・フィリピン大学から論文が出ている。

「Vitamin D Supplementation Could Possibly Improve Clinical Outcomes of Patients Infected with Coronavirus-2019 (COVID-19)」

という論文だ。論文をきちんと読みたい方は、上の表題で検索すると論文が見つかるはずだ。


上の表のように212人の患者に対しての調査である。そのうち、軽症が49人、普通が59人、重症が56人、危機的状況が48人である。Serum 25(OH)Dというのは、体内のビタミンDの量を表示するものだ。ビタミンDの量が重症化のレベルにより減少しているのがわかる。

次の論文は英国の医療関係者の論文である。5月6日に報告されている。

「The role of vitamin D in the prevention of coronavirus disease 2019 infection and mortality」という表題である。これもコロナウイルスとビタミンDに関する論文である。

この論文は、ヨーロッパの20カ国の国民の平均ビタミンD値とコロナウイルス(COVID-19)との関連を調べた結果の報告だ。

その結果、ビタミンD値が高い国ほどCOVID-19の罹患率、死亡率が低いという関連が認められたという。

その論文の中に出てくるグラフが以下のものである。

左側のグラフはビタミンD値と死亡率、右側のグラフはビタミンD値と罹患率のもので、青い点は各国の印である。それぞれの直線はその青い点の全体の傾向を示している。いずれも、ビタミンD値が高いほど、死亡率も罹患率も低い傾向にある。

このようにビタミンDはコロナウイルス対策には実に重要なものなのだ。

ビタミンDというのは、魚介類、あるいはきくらげなどのきのこ類、海藻などからとることができる。ただ、それだけではだめで、人間の皮膚に紫外線(日光)が当たることで、活性化する必要があるのだ。つまり、コロナウイルスで家に閉じこもってばかりいると、紫外線に皮膚が当たることが少なく、コロナウイルスにかかりやすく、且つ罹ったら死ぬ確率が高くなるということだ。

ビタミンDの効能などについては、以下のところに詳しい。

https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_d/

ここで不思議なことは、これだけコロナウイルスが問題になっているのに、このビタミンDがコロナウイルス対策として良いという話がなかなか報道されないことだ。ひょっとして、報道されているのかも知れないが、私はお目にかかったことがない。

さらに、ビタミンDがコロナウイルスに良いという話は全くのデタラメだという記事まで見つけてしまった。

これには、私はマスコミの事情があると考えている。マスコミはまず考えるのは、視聴率など読者や視聴者に気を使うことだ。しかし、それ以上に重要なのはスポンサーである。スポンサーの中には薬関係、医療関係のスポンサーも数多く存在する。こういうスポンサーは、ビタミンD がコロナウイルスに良いという話を歓迎しない。

というのは、罹患率が少なくなるということは、薬が売れなくなるということだ。患者も来なくなる。ビタミンDのサプリメントが売れるということはあるかも知れないが。しかし、ビタミンDはサプリメントなど必要なくて、普通にビタミンDが含まれている食材を食べて、日光に当たっていればそれで十分だ。

従って、マスコミはこういうビタミンDがコロナウイルスにいいという報道はしない。NHKはスポンサーを気にする必要はないはずなのだが、なぜか報道しない。これでは、受信料を払ってくれる人が出てくるはずだ。

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