本日1月11日付の毎日新聞に、表題の記事が出ている。この表題の「自然の弱さ」という視点が面白い。
最近のAIは人間を抜くような実力を備えたものが、どんどん出てくるようになった。囲碁もそうだし、将棋もそうだ。
AIが人間に追いつくまでは、単に強いプログラムを作ればよかった。
しかし、家庭向けの将棋や囲碁として、使ってもらうのは難しい。強いばかりでは、相手になる子供たちは、いつも負けてばかりで、つまらなくなってしまう。
このためには、強いAIプログラムでなく、比較的弱いものも作らないといけない。例えば、一番強いものを10の強さとすると、10段階の強さ別のものも作らないといけない。そうすると、どんなレベルの人でも、同じレベルのものを相手に楽しむ事ができる。
この記事では、何十手先も読めるものではなく、先の手を読める手数を、減らすことで、弱いものを作るという話が出ている。
しかし、将棋や囲碁の強い弱いは、そんなに単純なものではない。
人間の世界でも、この人は3段だという時、いくつかの試験をやってみて判断するとか、今、3段の人と何度か、何人かと対戦して、ある割合で勝率が良ければ、3段と認めるといったことをやっている。つまり、絶対的な評価基準がないのだ。
これを作るのは、誰も試みたことがないのではないか。大変、難しいことのように思われる。
今後、AI対局ロボットなどで、自然な弱さを作ることに工夫がされると思う。しかし、何となく、こういうことをやれば、弱くすることが出来るといったことを、積み重ねて行くことで、解決していくのではないか。
従って、絶対的な強さの評価基準は、作られないままAIロボットあ進化していくように思われる。
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