2020年5月23日土曜日

コロナウイルスで不思議に思うこと(その2)

(4)なぜコロナウイルスによる死者数や感染者数を今までのインフルエンザのと比較しないのか

コロナウイルスが流行る前には、インフルエンザに関しては全く気にしていなかった。しかし、2月頃に米国でインフルエンザが流行しており、死者が1万人以上出ているという話を聞いた。
コロナウイルスが流行り始めた頃に、今までのインフルエンザではどのくらい感染者とか死者数がいるのか気になってきた。米国でそんなに死んでるなら、日本でもインフルエンザで毎年かなりの人数が死んでいるのではないかと考えたからだ。それとコロナウイルスによる感染者数とか死者数と比較したくなったからだ。

ところが、そのインフルエンザの毎年の感染者数と死者数に関する情報がなかなか探せない。それでも探してみると、以下のところが見つかった。

(a)最新の季節性インフルエンザの状況 - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000574838.pdf

(b)国立感染症研究所 インフルエンザ関連死亡迅速把握システム
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/131-flu-jinsoku.html

(c)東邦大学看護学部社会疫学研究室研究室ブログ
https://www.lab.toho-u.ac.jp/nurs/socio_epidemiology/blog/dqmvu90000000d2i.html

(a)と(b)は結局同じ内容のデータで以下のような内容にまとめられている。


(c)はもう少しはっきりとグラフで示されている。


いずれにせよ、年間3000人くらいの人がインフルエンザでなくなっているのだ。さらに、(a)と(b)で示された超過死亡という考え方で言うと、大都市圏だけで毎週400人くらいの人が亡くなっている。年間にすると1万人以上の方が亡くなっているのだ。

ここで注意を喚起しておきたいのだが、死亡者数というのと超過死亡者数というのは別のものである。厚生省のサイトでも説明されているが、「超過死亡とは、インフルエンザが流行したことによって、インフルエンザ・肺炎死亡がどの程度増加したかを示す、推定値」である。

上にあげたインフルエンザの年間死亡者数3000人、あるいは超過死亡者1万人という数字に比較して、コロナウイルスの今までの死者数はまだ1000人にもなっていない。もう5月が終わろうとしている段階での数字だ。インフルエンザの数字に比較すると少ないことは一目瞭然である。

今年のインフルエンザの感染者数とか死者数は上にあげたサイトで報告されている。それと今回のコロナウイルスの数字を比較した新聞やテレビがどこにもないのは不思議なことだ。単に国民の恐怖心を煽っていると言っても良いのではないだろうか。不思議なことだ。



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