中国の広州で1月24日に同じレストランで食事をした3家族のCOVID-19の感染状況の報告が米国CDCのホームページに掲載されている。もともとは中国広州疾病管理予防センター広州越秀地区センターの報告である。
1月23日に家族Aが武漢に旅行して、広州に到着。家族Aうちの一人が感染していたようで、家族4人で食事をした。その時に近くにいたのは家族Bと家族Cです。その位置関係は以下のようなものだ。空調の風向きなども表示されている。
結局上の説明図にもあるように、家族Aの4人、家族Bの3人、家族Cの2人、合計9人がCOVID-19に罹った。
発症時期から考えて、家族Aの一人がCOVID-19に罹っており、家族Aと家族Bのメンバー全員と家族Cの2人に感染させたと考えられる。ただ、それぞれの家族の1名に感染させて、その後、それぞれの家族に感染したということも考えられる。
レストランにはこの3家族以外にも客が入っていたのだが、感染者を出したのはこの3家族だけだった。3家族が同席した時間はほぼ1時間位。
それぞれのテーブルの間隔は1mを超える距離があった。しかし、エアコンによる強い気流があり、ウイルスを運んだ可能性が高いと結論づけている。
レストランでのウイルスの蔓延を防ぐには、テーブルの間隔を広げ、換気を改善することを勧めている。
こういう具体的な感染経路の報告があると、対策も立てやすいと感じた。
また、中国はコロナウイルスの情報を流していないと言われているが、こういう報告が出ているのもあるようだ。その報告が米国のCDCのホームページに転載されているというのも、意味があるように思う。
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