2015年5月13日水曜日

歴史学者187人の声明は反日勢力の「白旗」だった

『歴史学者187人の声明は反日勢力の「白旗」だった』という古森義久氏の書いたJBPressの記事は意外な点をついていて興味深い。

本来、この声明は安部首相の米国議会での演説に対しての懸念を表明したものだと思う。このブログの最後の部分に紹介している小山エミ氏のブログに詳しい。

ところが、小森氏は「この声明は従来米国の一部の日本研究者たちがいままで言ってきたことに比較すると、表現が後退しているということを示している」というのだ。これは実におもしろい指摘で、さすが産経新聞の特派員と唸ってしまった。

私は慰安婦の問題に関して、この声明に書かれているような「その事実を示す資料」を見たこともないので、本当なのかどうかよくわかっていない。しかし、いつまでも日本が慰安婦問題で謝罪を続けるのにはもう飽き飽きしている。

この声明の言うように、『「慰安婦」問題は女性の権利と尊厳という立場から、容認出来ない問題』であるというのも納得である。それが本当にあったかどうかは別にして。そして、今後もそういう「女性の権利と尊厳」をないがしろにするような事が発生しないようにしないといけない。

今回、この声明では従来言われてきたような「日本軍が20万人の女性を強制連行して性奴隷にした」という言い方を後退させたというのは、声明の読み方次第ではあるが、その通りだと思う。やはり、日本はもっときちんと自分たちの主張を表明し続ける必要があるようだ。

声明の中で、自分たちも問題はあるとして、日本人の強制収容所の話や、黒人問題などを例として取り上げていたが、それよりも何よりも、米国が日本に原爆を落としたことに対する謝罪を今まで一切やっていないということを言って欲しかった。

JBPressの記事は以下のところに。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43768

また、小森氏の記事とは反対に、この声明の背景と狙いということで、書かれた記事が以下のところにある。声明を出した人たちの気持ちを代弁している。
http://blogos.com/article/111771/

声明の日本文は以下のところで読める。
https://networks.h-net.org/system/files/contributed-files/japan-scholars-statement-2015.5.4-jpn_0.pdf

ついでに、声明の英文のあるところも。
https://networks.h-net.org/system/files/contributed-files/japan-scholars-statement-2015.5.4-eng_0.pdf

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