米国の事なので、日本でもそうかどうかはわからないが、スマホを持っている人の位置情報というのは、そのアプリケーションによって外部に送られていて、しかもそのデータは広告サービスに関連する会社に集められているという。そしてそのデータはスマホ向けにアプリを開発している会社に提供されている。
その位置情報というのは、アプリによって異なるようだが、3分間隔とか10分間隔でスマホから送られ、受け取った側はスマホの持ち主が今どこにいるかを知ることできる。さらにその位置情報は集められてデータベース化され、そのスマホの持ち主がよく行くところはどこかとか、どんな時間帯にどこに行っているかという情報がわかるようになる。
たぶん、GPSを利用した地図アプリを使用している人は多いと思うが、その地図アプリは当然のことながらGPSの位置情報を受け取ってその辺りの地図を表示するようになっている。従って、スマホの持ち主の位置情報は当たり前のようにスマホから送り出されているわけである。しかし、そんなことをスマホの持ち主は意識しないで使用しているはずだ。
この位置情報の送信だが、お天気情報を知らせるアプリは、10分に1回の割合で送っているそうだし、お得なクーポン発行のグルーポンは2週間の間に1000回近い位置情報を要求していたそうだ。つまり、この手のアプリは必要以上にスマホの位置情報を入手しようとしている。それはその情報を広告サービスの会社に売ることで利益が得られるから。
これらの情報は広告関連のサービスを行っている会社にとっては大変価値のある情報で、この位置情報を元に広告の打ち方を工夫することが出来る。
つまり個人の位置情報はその個人の好みや行き先などを教えてくれるので、その情報によってその個人に送信する広告をその人に合ったものにすることが可能になるのだ。例えばいま銀座の有名なお店にいるなら、そのお店の情報を流したほうが良いとか。
自分の位置情報など大したことはないと思っていたが、それが蓄積してみると価値を持ってくるというのには気が付かなかった。個人の情報だけでなく、それらをすべて集めた情報というのもスマホを持っている人だけのデータではあるが、それも集めてみるといろいろの事がわかってくるはずだ。そしてその利用価値も高いと思われる。
スマホで個人の位置情報を使用するアプリを何気なく使用しているが、個人のプライバシーと引き換えにその便利さを入手していることを認識しておく必要がありそうだ。
2015年3月24日火曜日
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