2020年4月4日土曜日

コロナウィルス対策はクリーンルームのゴミ対策に似ている

コロナウィルスが出して既に数ヶ月が経つ。この間にコロナウイルスの性格が分かってきて、それに対する対策も徐々に考えられるようになってきた。

一つはコロナウイルスの濃度が高い所は感染する可能性が高いということである。密室で換気がされないところで集団感染しているのを見るとよくわかる。

二つ目はコロナウイルスで発症したとしても、それがはっきり症状として現れない人がいるということだ。また症状が発生するまでに一週間程度は時間がかかるということで、コロナウイルスは持っているのだが発症していないという人がたくさんいるということである。つまり、誰もが感染していなくても、ひょっとしたら自分はコロナウィルスを撒き散らす可能性があると考えないといけないということだ。

私はコロナウイルスというのは目には見えないゴミのようなもので、それを身の回りでいかに少なくできるかということが、簡単な予防策になるのではないかと考えている。

ゴミを減らすという意味で参考になるのが、ハードディスクや半導体を製造する場所であるクリーンルームのゴミ対策である。クリーンルームでいうゴミというのはコロナウイルスと同じで人間の目には見えない。そういう小さなゴミが、ハードディスクや半導体の表面に付着することで、不良品を作り出す原因になっている。クリーンルームの中でハードディスクや半導体を製造するのは、その中ではゴミがほとんどない状態を作り出すことによって、ゴミによる不良品を作り出さないようにしているのである。

この場合ゴミを出す原因は色々とあるのだが、一般には認識されていないゴミ元は作業者の出すゴミである。人間が話をすると出すつばや、手などで顔をこすったりする時に出てくる皮膚からのゴミなどが、クリーンルームの中に飛び出すことによって発生する。もちろん、物の表面を手で擦っても、その表面からゴミが出てくる。こうした人間によって出てくるゴミを減らすと共に、出てきたゴミをクリーンルームから除去するという装置が備えられている。

その一つの手段として使われているのがマスクだ。作業者が仕事中に話をしたり、くしゃみをしたりすると出てくるゴミを、マスクによって軽減する。これは完全にはゴミを止めてしまえないが、軽減することはできる。マスクを使うことでゴミの量を減らし、そのゴミがハードディスクや半導体に付着するのを防ぐ役目をしている。もちろん、作業者の衣服もゴミが出ないものを使用し、作業者全体をカバーする形にしている。

クリーンルームの中に浮遊するゴミを減らすには、空気の流れを上から下に流すことによって、ゴミを床面に落とし、さらに床面にあるフィルターを通すことで、クリーンルームから除去している。これによりゴミがクリーンルームの空間中に浮遊していることを防いでいるのだ。

コロナウイルス対策としては、このゴミ対策が参考になる。こういうクリーンルームでのゴミ対策を似たような形で行うことにより、コロナウイルスが人間に付着するのを防ぐ事ができる。

マスクを誰もが装着することで、空気中にコロナウイルスを飛散させるのを軽減させる役目がある。それにより、コロナウィルスが空気中に飛んでいる量を減らすことが出来、コロナウイルスを蔓延させることをある程度防止できるのではないか。

さらに部屋の窓やドアを開けて空気の流れを起こすことにより、コロナウィルスを部屋の外に出すことが出来る。こうしてコロナウイルスが部屋の中に堆積するのを防ぐことで、部屋の中のコロナウイルスの濃度を下げるのに役立っている。

クリーンルームのことがよくわかっていないと、上の説明ではなかなか理解できないところもあると思う。ゴミの代わりにスギ花粉を考えるとよく分かるのではないか。スギ花粉によって起こされる花粉症を考えてみるとわかりやすい。花粉は飛んでいるのはなかなか目に見えないが、車などのボンネットなどに積もると花粉が飛んでいるというのが認識される。飛んでいると鼻がムズムズするので、それがわかる。コロナウィルスは飛んでいるのがわからないところが花粉と異なる。、

花粉がたくさん飛んでいると花粉症になる人が増える。これはコロナウイルスがたくさん飛んでいるとコロナウイルスに感染する人が増えるという現象と似ているのではないだろうか。花粉を減らすことができれば花粉症になる人を減らすことができる。 確かに春を過ぎると花粉が飛び散るのが治まってしまい花粉症になる人はいなくなる。

コロナウイルスも空気中に飛散させるのを減らすことにより、コロナウイルスに感染する人を減らすことができるのではないだろうか。


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