2020年4月27日月曜日

スウェーデン “緩い”独自のコロナ対策

スエーデンの世界各国とは違ったコロナ対策に関しては、このブログでもNatureなどの記事で紹介してきた。

スエーデンのコロナウィルス対策に関しては、「スウェーデン “緩い”独自のコロナ対策」という表題で、NHKの国際報道のホームページに紹介されている。今日、NHK BSのニュースを見ていたら、同じような内容でスエーデンの状況を伝える放送があった。

実際、集団免疫をじっくりとその国で育てていくというやり方は、イギリスでも最初のうちやりだした。しかし、イギリスでは結局感染する人が急激に増えてしまったので、やめてしまった。だから、このやり方を未だに実行しているのは、スエーデンだけということになる。

ではその結果はどうか?つい最近までは、あまりいい結果が出てきていなかったように思っていた。本日、以下のところの記事を見て、意外といい線をいっているのではないかと思うようになった。単純にグラフだけで、判断するのは危険なのだが、一つの判断材料としては取り上げてもいいだろう。

グラフとデータは以下のところから入手している。
https://www.worldometers.info/coronavirus/

これをクリックすると出てくる画面では、世界各国の感染者数や死者数が、表で表示されている。

私はこの表で、「death / 1M pop」というのに注目している。百万人につき、何名が死んでいるかというのを示している。

感染者数に注目している報道が多いが、実際に感染しても生き残るなら問題ないという考えだ。

表の国名をクリックすると、その国の状況を示すグラフなどが表示される。

そこで、スエーデンをクリックして、「Daily New Deaths in Sweden」というグラフを見ると興味深い。以下のようなグラフだ。


これを見ると、4月21日をピークに死者数が減ってきているように見える。スエーデンでは集団免疫の効果が出てきたのかも知れない。

先のグラフとデータのページからヨーロッパの主要国の百万人あたり何名の死者が出ているかを比較する表を作ってみた。ついでに日本のデータも入れている。


これを見ると、スエーデンは近隣のデンマークやノルウェーなどに比較すると、死者数は多いが、英国やスペイン、イタリアなどに比べると、良い数字が出ている。ゆるい対策しかとっていないのにである。

日本はといえば、ヨーロッパの主要各国に比較して、死者数が格段に低い数字を示している。どこかの医者が、日本はこれからが危ないと言っているが、どういう数字をもとに言っているのだろうか?どういう推測の計算をしたのだろうか?

ついでに上にあげたWrorld Metersのページから日本の死者数の推移のグラフをとってきてみる。以下のグラフだ。


日本でも4月23日をピークに死者数は下がってきているようにみえる。

今後の死者数の予測は、別に推測のための数学が必要で、これは簡単に説明できない。この死者数予測では、北大の西浦教授グループの推測が有名だが、どうもあの予測は現在の最新の数学から言うと、ちょっと古いやり方だという話を私の友人から聞いた。この手の数学に得意な人がきちんと計算をしてくれないかと期待している。もちろん、そういうことには関係なく、誰もやってくれない死者数の予測など、色々やられている西浦教授のグループの努力には頭が下がる思いだ。

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