2020年4月23日木曜日

コロナウィルス情報で死者数の推移に注目しているフィナンシャル・タイムズ

コロナウィルスの情報で、各報道機関は感染者数を注目して報道しているが、それは間違っていると思っている。

注目しないといけないのは死者数である。感染者数ではない。もちろん、感染するということは、病気になったということなので問題なのだが、死ぬということのほうが重大である。しかも、感染者数はその数をきちんと把握することはできない。

日本では PCR 検査を行って、陽性であった人を感染者としている。この PCR 検査は検査数が少なくて十分ではないと言われている。コロナウイルスは感染しているかどうか、自覚できない人がたくさんいるという病気なので、感染していてもデータとして計算に入っていない人がたくさんいるのだ。

実際に、慶応大病院では、新型コロナウイルス以外の病気で入院する予定の患者にPCR検査をしたところ、約6%の人が自覚症状がないものの陽性だった、と公表している。米国では同様の調査で約13%だったとの報告もあある。これから類推すると、相当数の感染者が、既に日本では発生していると考えた方が良い。つまり確実に感染者数をつかめていないし、つかめないということだ。

それに引き換えて、死者数というのは割合とはっきり捕まえることができる。実際に感染してそれで死亡したというのは、病院できちんと確認され、報告されている。もちろん、死者数も完全に正確につかめているかと言うと、勘定から抜けているケースはあると思われるが、その数は少ない。
つまり、感染者数よりは、死者数の多さによって、その病気の恐ろしさを判断した方が合理的である。

インターネット上で、死者数を捉えて、コロナウイルスの状況ということで発表しているサイトを探していたが、見つけられずにいた。たまたま、Twitterでコロナウィルス関連情報のツイートを見ている時に、そのツイートの中に死者数のグラフを見つけた。それが乗っているのが、Financial Timesのサイトであった。コロナウィルスのデータが、毎日アップデートされて、表示されている。しかも、わかりやすいように、グラフで表示されている。以下がその Financial Times に載っている世界各国の毎日の死者数の推移を示したグラフである。対数グラフになっているので注意が必要だ。


Financial Timesのサイトの同じページには、コロナウィルスの死者数の推移の他に、感染者数の推移など、興味深いグラフがいくつか表示されている。これを見てわかるのだが、いくつかの国では、死者数の増加が抑えられて徐々に減ってきている様子がはっきりみえる。特に中国や韓国はその傾向が強い。日本はまだ横ばいの状況で、今後どうなるかよくわからないようなグラフになっている。しかし、私はこれから各国同様に、日本も徐々に毎日の死者数は減って行くと考えている。

こういうデータが示されると、各種報道機関が、感染者数がどんどん増えているという状況を報道していても、あまり気にならない。今後もしばらくの間、Financial timesのこのコロナウィルスに対する情報は、毎日更新して出されると思うので注目したい。


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