2020年4月19日日曜日

どうして死者数に注目しないで感染者数に注目するのか

最近のテレビやラジオのあるいは新聞の報道を見ていると、今日は感染者数が何名だったという報道はよく行われているのだが、死者数に注目しているところはあまりない。

この理由はどうしてなのかよくわからない。日本では今でも PCR 検査が少なくて実際に感染した人数はもっと大きいのではないかと言われている。

そういう少ない数の検査数で発見される感染者に注目して、感染者がたくさん増えているかに注目しているのはどうしてなのだろうか。

いろいろのところで言われているが、感染していても気付かずにいる人もいるぐらいだから、感染者数はもっとたくさん増えているのではないかと思う。

一方、死者数は感染した人の中の死んだ人をカウントしているので、これはわりあい正確である。確かに、コロナウイルスの感染によって肺炎になったのに、そうカウントされていない死者もいるはずである。つまり、何人かは見落とされている可能性がある。

友人と死者数の話をした時に、肺炎で死ぬ人は1万人とか2万人とかいるのだから、その中にコロナウイルスの発症によって肺炎になって亡くなった人が、たくさん含まれているのではないかという話をしていた

確かにそういう話は可能性としてはあるか、その数はそれほど多くないのではないだろうか。これだけコロナウィルスが騒がれているのに、コロナウイルスによる肺炎で死亡した人を、密かに他の病気による肺炎だと報告してしまうのは、ちょっと勇気がいる話である。もちろん、コロナウィルスで発症した人が、その病院ででたら、患者は来なくなるし、いろいろと対応が大変なので、そういうことは避けたいということはあると思う。しかしそれは少数でしょう。

そういうわけで、私は死者数のほうが感染者数よりも、格段に正確な数字であると考えて良いと思っている。

それを前提に考えると、感染者数に対する死者数、あるいは日本の人口に対する死者数の割合は、世界各国から考えても格段に少ない数値である。

従って、これで大騒ぎをするのは、本当は私はおかしいと思う。ただあのノーベル賞の山中教授が言っているように、コロナウイルスの恐ろしさは、ある時突然容態が急変して死んでしまうということなので、そういう点は従来の考え方を変える必要があるようである

したがって、肺炎やインフルエンザのインフルエンザに起因する肺炎のように、ある程度治療方法もあるし、即刻死んでしまうということはないものと比較すると、コロナウイルスは然るべき対策をきちんとしないといけないと思われる。

それとは別に、今後はしばらくすると、こういう体制を長期に続けていると、経済的な疲弊が起こってしまうので、早くこうゆう外出禁止などの禁止をやめるべきという話がある。私はあまりアメリカのトランプ大統領を尊敬はしていないが、今回3段階で経済的な対策として外出などの禁止を解いていくという方針を打ち出しているのは良いことだと思う。

彼は単に国の経済的な疲弊を防止するということのためにやっていると思うが、そういう対策により、経済的疲弊によって発生する死者が減るという効果を生み出すことは確実である。

そういう場合に経済的疲弊によって亡くなる人の数と、コロナウイルスによって亡くなる人の数を比較するというのは意味がある話である。理想的には、どちらの死者も極力少なくなるというのがいいのだが、両方ともを少なくするというのは、なかなか難しい。今、コロナウイルスによる影響を極度に恐れている国民に、それを理解させるのはなかなか難しい。しかし、早期に経済政策の上向きに方向の舵を取るのは政治家の責任である。さて安倍首相がそういう方針を出せるのだろうか。

たぶん安倍首相ではなくて、私は日本の優秀な官僚がそうした方向に早く舵を切ることを期待したい。


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